レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
								お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
								但しワインは
																	18:00
																に抜栓します。
							
										11
										November
										2025
									~ゴッホが愛した星月夜を求め~
『ローヌ渓谷を訪ねて581㎞…』
																																2015 Chateauneuf du Pape Cuvee Marie Beurrie (H.Bonneau)
											シャトー・ヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・マリー・ブーリエ (アンリ・ボノー)
																																										2010 Chateauneuf du Pape Pignan (Ch.Rayas)
											シャトー・ヌフ・デュ・パプ・ピニャン  (シャトー・ラヤス)
																																										2006 Cote Rotie La Landonne (R.Rostaing)
											コート・ロティ・ラ・ランドンヌ (ルネ・ロスタン)
																																										2001 Hermitage La Chapelle (P.Jaboulet.Aine)
											エルミタージュ・ラ・シャペル (ポール・ジャブレ・エネ) 
																																										2001 Hermitage (J.L.Chave)
											エルミタージュ (ジャン・ルイ・シャーヴ)
																																										1994 Cornas (A.Clape)
											コルナス (オーギュスト・クラープ)
																																										1985 Cote Rotie Cote Blonde La Garde (A.Dervieux-Thaize)
											コート・ロティ・コート・ブロンド・ラ・ガルド (アルベール・デルヴュー・テーズ)
																																																																																																																																																																																																																																																																																																														
										ローヌ渓谷・南北581㎞横断の旅、まずは南のシャトー・ヌフ・デュ・パプの重鎮「アンリ・ボノー」。ヌフの3傑の1人に挙げられる生産者で、ラ・クロ―の葡萄から造り出すワインは、コクのある味わい、ボリューミーなエキスから官能的な香りとアロマ、その味わいは他を圧倒するほど。こちらのキュヴェは、トップキュヴェ・セレスティンのセカンド的な立ち位置ではありますが、その濃厚さは引けを取りません。対する作り手は、神話的生産者「ラヤス」。濃厚さがウリのこの地において、その造られる味わいはまさに対極的!ピュアでエレガンスの極みと思えるような繊細な味わい、濃厚では無く濃密…セカンド・ピニャンと言えども、その完成度の高さはまさにブルゴーニュのよう。
続く畑は、北ローヌへ上ります。1971年創業、母親の実家が代々所有していたコート・ブロンドの1区画からワインを造り始めたルネ・ロスタン。今では息子のピエールが舵取りをし、その味わいは更に飛躍しています。濃厚なランドンヌの「らしさ」をどこまで色気のある香りとエレガントなスタイルに仕上げてくるか楽しみです。
続いては「エルミタージュの丘」を同一ヴィンテージにて愉しみましょう。約200年の歴史を持つ名門ポール・ジャブレ家、ラ・シャペルは銘酒エルミタージュでも最高峰の1つで、蔵元渾身のフラッグシップです。エルミタージュの丘を囲む畑の中でもとりわけ優れた「ル・メアル」「レ・べサール」の高樹齢のシラーを中心に仕込まれています。
名門が造る単一畑の妙に対し、こちらはブレンドの魔術師ジャン・ルイ・シャーヴを合わせてお愉しみ下さい。約6~7区画の葡萄をアッサンブラージュし、掛け算的に区画ごとのテイストを分析し巧みにブレンドすることで響き渡る味わいは、まさにローヌの王道と言えるでしょう。
さてここからは、真骨頂の熟成ローヌの出番です。コルナスは、コート・ロティやエルミタージュより知名度は下がりますが最上の畑の立地に恵まれているので、非常にパワフルで果実味豊かなワインが仕上がります。熟成という過程を経てその攻撃的な粗雑さが、いくらか円熟して消え、胡椒やカシスのようなブーケ、トリュフ香など他を凌ぐワインに仕上がっているに違いありません。
さて大トリは「アルベール・デルヴュー・テーズ」の出番です。ほとんど知られていない生産者ですが、実はローヌでは伝説的な生産者の1人です!アンピュイの村長も務めた経験も有り、幻のコート・ロティを造ることで知られています。すでに引退しており、その偉大な畑の数々は彼の愛娘のパートナー、かの「ルネ・ロスタン」に継承されています!クラシカルな造りでその味わいはエレガントで甘美・艶やかな味わい、最上のロティを作り出します。、まさに南仏の極上のワインに仕上がっている事間違いありません!
あのゴッホが晩年ローヌ川を眺めながら描き上げた、星月夜のような珠玉のワイン達を、秋の夜長に愉しみませんか!?