
レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。

~ブルゴーニュ編1990年~
【20世紀偉大なヴィンテージ 1990年】

1990 Chassagne Montrachet Abbay de Morgeot(F.Larose)
1990シャサーニュ・モンラッシェ・アベイ・ド・モルジョ(ドメーヌ・フルーロ・ラローズ)
1990 Volnay Champans(M.d'Angerville)
1990ヴォルネー ・シャンパン(マルキ ダンジェルヴィル)
1990 Pommard Grand Epenots(F.Gaunoux)
1990ポマール・レ・グラン・ゼプノ(フランソワ・ゴヌー)
1990 Nuits Saint Georges Les Saint Julien(M.Chevillon)
1990ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・サン・ジョルジュ(ミッシェル・シュヴィヨン)
1990 Vosne Romanee Les Malconsorts(Clos Frantin)
1990ヴォーヌ・ロマネ・レ・マルコンソール(クロ・フランタン)
1990 Echezeaux(F.Lamarche)
1990エシェゾー(フランソワ・ラマルシュ )
1990 Chambolle Musigny(G.Roumier)
1990シャンボール・ミュジニー(ジョルジュ・ルーミエ)
1990 Bonne Mare(L.Jadot)
1990ボンヌ・マール(ルイ・ジャド )
9月第2弾は、南のシャサーニュ・モンラッシェ村から北上し、モレ・サン・ドニ村に辿り着くルートで攻めてみたいと思います。
まずはフルーロ・ラローズのシャサーニュ・モンラッシェ・アベイ・ド・モルジョから出発。現在は4代目当主のニコラ・フルーロと日本人の奥様・久美子さんが家族とともに運営しています。その住まいはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのオーナーがワイン貯蔵庫として建てた城館で、2018年9月9日には日本から皇太子殿下も訪問した名門です。1級畑「アベイ・ド・モルジョ」は、モンラッシェの南に位置する、シャサーニュ屈指の区画で、畑はシトー派の大修道院の周りを囲むように存在しています。
続くマルキ・ダンジェルヴィユは、約200年に渡りワイン造りを行っている老舗ドメーヌです。“偉大なワインはブドウの収量を制限した収穫から生まれる”という理念に基づき、1株につき6房のみの凝縮したブドウを栽培しています。「シャンパン」は石ころが多く、水捌けに優れ、ラズベリー、ダークチェリーなどの果実香のある口当たり柔らかでスムースな喉越し。シルキーなタッチはこれぞヴォルネイと言えます。
フランソワ・ゴヌーはアンリ・ゴヌーという優れたブドウ栽培家の一族から、1972年に相続により2つのドメーヌに分割されました。1つがムルソー村に本拠地を置くフランソワ・ゴヌーで、もう1つが古典的ワイン生産者として知られ、ポマールに本拠地を置くミシェル・ゴヌー。1級畑「レ・グラン・ゼプノ」は、ポマールらしい肉厚で筋肉質なアスリート体型。豊かな果実味と透明感のあるピュアな酸が奏でる、上質な余韻が魅力です。
ミシェル・シュヴィヨンは、1987年に父親のジョルジュからドメーヌを引き継いだ、名門シュヴィヨン一族で、有名なロベールの従兄弟です。畑はヴォーヌ・ロマネ側の村名畑名付き「オー・サン・ジュリアン」で、ニュイ・サン・ジョルジュの牧歌的で親しみやすく暖かい、そんなイメージ通りの味わいです。
クロ・フランタンは、1969年よりアルベール・ビショー社の傘下となり、特級畑を中心に合わせて13haの自社畑を所有しています。「レ・マルコンソール」はドメーヌ物で、ラ・ターシュの南に隣接し、ヴォーヌ・ロマネ最良の1級畑。豊かなボディと気品溢れる骨格、パワフルかつエレガントなバランスのよさ、豊かな果実の香りと調和のとれた長い余韻をもつ偉大なワインです。
フランソワ・ラマルシュは1740年から5代続く名門ドメーヌで、ロマネ・コンティとラ・ターシュの間に位置するモノポールの特級畑ラ・グラン・リュを単独所有するドメーヌとしても有名です。ラマルシュの「エシュゾー」は、異なる3区画のブドウをブレンドし、その異なる個性が合わさることにより、絶妙なバランスを表現した複雑味溢れるスタイルを有しています。
ジョルジュ・ルーミエは1924年創業で、この村に収まらずブルゴーニュ全体を代表するスーパー・ドメーヌです。1982年に参画し1992年に全てを任された現当主クリストフが、その評価を確立させました。本日ご用意した「シャンボール・ミュジニー」1990年は、父ジャン・マリとの共作。村名物とはいえ30年以上を経たルーミエのワインを飲む機会は貴重です。
本日のルートの最終地点はモレ・サン・ドニ村。ルイ・ジャドはブルゴーニュ屈指のドメーヌ兼ネゴシアンで、「ボンヌ・マール」はドメーヌを代表する特級畑です。モレ・サン・ドニ村とシャンボール・ミュジニー村にまたがる絶好の場所に位置する畑で、力強くしなやかで優しい、という両村の良さを兼ね備えたワインです。畑の名前は諸説ありますが、ルイ・ジャドの天才醸造家として名高いジャック・ラルディールによれば“妖精をあらわす古語”との事。まさに30年の眠りから目覚めたピノ・ノワールの妖精の、優雅で煌びやかで芯のある、豊かな果実味を味わって下さい。
ブルゴーニュを南から北へと巡る小旅行を楽しむ一日。それも至極の1990年物で。どうぞゆったりお楽しみください。

~限りなくグランクリュ!コート・サン・ジャックの実力~
【極みの1級畑/ジュブレ・シャンベルタン村編】

2011 Gevrey Chambertin Les Cazetiers (O.Bernstein)
2011 ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カゼティエ(オリヴィエ・バーンスタイン)
2006 Gevrey Chambertin Clos St.Jacques (B.Clair)
2006 ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック(ブリュノ・クレール)
2005 Gevrey Chambertin Lavaux St.Jacques (D.Mortet)
2005 ジュヴレ・シャンベルタン・ ラヴォー・サン・ジャック(ドニ・モルテ)
2004 Gevrey Chambertin Lavaux St.Jacques (C.Dugat)
2004 ジュヴレ・シャンベルタン・ ラヴォー・サン・ジャック(クロード・デュガ)
2002 Gevrey Chambertin Clos St.Jacques (S.Esmonin)
2002 ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック(シルヴィ・エスモナン)
2000 Gevrey Chambertin Les Cazetiers (Serafin)
2000 ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カゼティエ(セラファン)
1999 Gevrey Chambertin Combe Aux Moines (Fourier)
1999 ジュヴレ・シャンベルタン・コンブ・オー・モワンヌ(フーリエ)
1996 Gevrey Chambertin Clos St.Jacques Vieille Vignes(Fourier)
1996 ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック ヴィエイユ・ヴィーニュ(フーリエ)
今回は「極みの1級畑/ジュヴレ・シャンベルタン編」と題し、村の北部に位置するコート・サン・ジャック(サン・ジャックの丘)に集中する、11ある1級畑の中の最良の4つの畑にフォーカスして、その実力を探ります。標高が高くラヴォー背斜谷の背後にあるため冷涼な風が吹き抜け、南〜東向き斜面のため日当たりが極めて良いという2つの要素がテロワールを形成します。豊かな果実味とクリアな酸味が高い次元で融合している、それがコート・サン・ジャックの本質です。
まずはアンリ・ジャイエの下で研修をした経歴を持つ、オリヴィエ・バーンスタインの「レ・カズティエ」からスタートします。最高の区画と樹齢の高いブドウの樹、特に1級畑と特級畑にフォーカスしたミクロ・ネゴスの最高峰。ブルゴーニュの新世代ネゴシアンとして、数多くのジャーナリストから高く評価されています。レ・カズティエは、日照に恵まれた畑で、エネルギッシュな果実味ときめ細かく濃厚なタンニンが前面に出た、力強く複雑味に満ちたスタイル。樹齢は60年から80年のものです。
続くブリュノ・クレールの「クロ・サン・ジャック」は、今はなきクレール・ダユを引き継ぎ、今日では大ドメーヌに発展した生産者。わずか5人の所有者しか存在せず、エレガントで繊細な、唯一無二の個性を有した畑です。特級畑を上回る評価を受けることも多い、グランクリュに最も近い卓越したテロワール。
ここからドニ・モルテとクロード・デュガの「ラヴォー・サン・ジャック」が続きます。この畑はクロ・サン・ジャックに隣接する南向き斜面で、ストラクチャーとエレガントな酸味が見事に調和し素晴らしいバランスのとれたワインになります。ドニ・モルテの当主のアルノー・モルテは、メオ・カミュゼとドメーヌ・ルフレーヴで研修し、13歳の頃からすでに父の手伝いをして働いていた生粋のブルギニヨン。クロード・デュガはカルト的人気を誇るトップドメーヌ。2005年は当たり年で2004年は涼しい年、この比較もお楽しみください。
そして2002年「クロ・サン・ジャック」は、女性ヴィニュロンとして名高いシルヴィ・エスモナン作。祖父はかつてクロ・サン・ジャックの畑の単独所有者であったムシュロン伯爵のもとで働いており、その際に畑の一部を購入したとの事。エスモナンの区画は最も北に位置し、有機農法で耕作され、低収量で、パートナーのドミニク・ローランの新樽で熟成されます。
そして「レ・カズティエ」はグランクリュのシャンベルタンやクロ・ド・ベーズより標高で50m以上高く、急斜面で東向き。きめ細かくエレガントで複雑という、洗練さと緻密さを兼ね備えた素晴らしい畑です。生産者はパーカー5ツ星で、この村屈指のスター・ドメーヌとなったセラファン。父のクリスチャンの時代に発展し、今は娘のカリーヌと姪フレデリックが2人で運営しています。ブリュノ・クレール曰く、「クロ・サン・ジャック」と「カズティエ」を並べて試飲するのは、殊の外興味深いとの言。お楽しみください。
トリは、ブルゴーニュで最も入手困難な超人気生産者、フーリエの1999年「コンブ・オー・モワンヌ」と1996年「クロ・サン・ジャック」です。1928年に植樹した「コンブ・オー・モワンヌ」と、1910年に植樹したクロ・サン・ジャックはどちらも超ヴィエイユ・ヴィーニュ。その高い樹齢のためブドウは豆粒ほどの実しかつけないとのこと。当主のジャン・マリーはアンリ・ジャイエで修行後、1994年にドメーヌを引き継ぎ、一代でこのドメーヌをブルゴーニュ最良へと育て上げました。ヴィンテージは最高、畑も最高、造り手は超一流、さらに長期熟成も経て、皆様の前にお届けいたします。
ジュヴレ・シャンベルタン村の極みの1級畑の魅力をたっぷり堪能できる一日。スタッフ一同ぜひご参加をお待ちしています。

~ムルソー村のテロワールを再考~
燦く金色の雫!

2018 Meursault Porusot(Roulot)
2018 ムルソー・ポリュゾ(ルーロ)
2018 Meursault Clos des Boucheres(Roulot)
2018 ムルソー・クロ・デ・ブシェール(ルーロ)
2018 Meursault Charmes(Roulot)
2018 ムルソー・シャルム(ルーロ)
2012 Meursault Perrieres (de Monteille)
2012 ムルソー・ペリエール(ド・モンティーユ)
2005 Meursault Perrieres (Ch.de Puligny Montrachet)
2005 ムルソー・ペリエール(シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ)
2002 Meursault Charmes-Dessus(M.Bouzereau)
2002 ムルソー・シャルム・ドゥスェ(ミシェル・ブーズロー)
2001 Meursault Santenot(M.d'Angerville)
2001 ムルソー・サントノ(マルキ・ダンジェルヴィーユ)
2000 Meursault Genevrieres(C.Lafon)
2000 ムルソー・ジュヌブリエール(コント・ラフォン)
まずは2018年のルーロの3つの畑の飲み比べからスタートします。ジャン・マルク・ルーロが1982年に跡を継ぎ、実作業は1988年に始めたこのドメーヌですが、年々評価が高まり、ジャン・フランソワ・コシュとドミニク・ラフォンが引退した今、この村の頂点に立っていると断言できます。純度、鮮度、明確さ、クリーンさを極限まで追求した理想の造りを体現しています。
ルーロほどエレガントで美しく、ムルソーらしいしなやかな肉付きのワインは今までなかったでしょう。その価格もあっという間に上昇し大変なことに。最上級の香水以上に香り高く、このうえなく純粋で、滑らかでシルクを超える舌触り。
「ポリュゾ」「クロ・デ・ブシェール」「シャルム」3つの畑でルーロの素晴らしさを体感していただきます。
続いてエティエンヌ・ド・モンティーユが造ったムルソー最上畑「ペリエール」の飲み比べです。2001年からドメーヌの当主となり、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの経営にも就いたエティエンヌは、その造りをヴィオディナミ、全房発酵と進化させ、しなやかでシルキーなワインを目指し、そして造っています。「ペリエール」の名前は石切り場に由来しミネラルに富み、東南東向きの理想的な日照による豊潤さも加わり、別格1級との評。
一緒に醸造をしていた妹のアリックスはジャン・マルク・ルーロに嫁いだというブルゴーニュらしい関係性も面白い。なお、2016年より函館にド・モンティーユ&北海道のプロジェクトを立ち上げ、今年2023年にはワイナリーの完成と自社畑によるドメーヌ物の初リリースと、今最も日本で注目されている人物なので要チェックです。
その後は熟成ムルソーを一挙に3本続けてご用意致します。1級畑御三家の一角「シャルム」の中でも上部に位置するDessus=ドゥスェは1級最上、下部のDessous=ドゥスーは土が重く石が少ないため、大きく落ちると言われます。そのため誇らしげにエチケットに記載するのは当然でしょう。
そのフィネスとエレガンスは唯一ルーロに対抗できると言われています。続いて名門マルキ・ダンジェルヴィーユが造る唯一の白ワイン「サントノ」です。サントノの畑は赤ワインならヴォルネイ・サントノ呼称になる為、大半の生産者はピノ・ノワールを植えるという事もあり、とても珍しくて希少です。美しく品格と透明感にあふれているヴォルネイと同じく、白ワインも知的でデリケートな味わい。
トリはご存知、コント・ラフォンの「ジュヌブリエール」で締めさせていただきます。ラフォンが所有している区画はペリエールと隣り合う東向きの斜面という好立地で、その2/3は70年超の古木です。また表土が30ー40センチと薄いため、極めてミネラリーなワインとなります。
ペリエールのフィネスとシャルムの力強さを併せ持ち、ヴィオディナミ転換後のためピュアさも際立っています。ムルソーの魅力をたっぷり堪能できる一日。スタッフ一同ぜひご参加をお待ちしています。
定員 13名様 お一人様より承ります。

〜時の流れに身を委ね〜
移りゆく所有者

2019 Puligny Montrachet(de Montille)
2019 ピュリニー・モンラッシェ(ド・モンティーユ)
2009 Puligny Montrachet(Ch.de.Puligny Montrachet)
2009 ピュリニー・モンラッシェ(シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ)
2009 Gevreey Chambertin Les Cazetiers(Bruno Clair)
2009 ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カズティエ(ブリュノ・クレール)
1990 Gevreey Chambertin Les Cazetiers(L.Jadot)
1990 ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カズティエ(ルイ・ジャド)
2018 Bonne Mares(La Pousse D'or)
2018 ボンヌ・マール(ラ・プス・ドール)
1988 Bonne Mares(Moine Hudelot)
1988 ボンヌ・マール(モワンヌ・ユドロ)
2008 Romanee St.Vivant(Jean Jacques Confuron)
2008 ロマネ・サン・ヴィヴァン(ジャン・ジャック・コンフュロン)
1962 Romanee St.Vivant(Charles Noelllat)
1962 ロマネ・サン・ヴィヴァン(シャルル・ノエラ)
・買収の事例(ピュリニー・モンラッシェ)
2012年にド・モンティーユのエティエンヌが経営を任されていたシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェを買い取りました、2016年ヴィンテージをもって生産を終了し2017年からは、ド・モンティーユ のラベルで生産されております。
・契約上の事例(ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カズティエ)
ブリュノ・クレールは、現在レ・カズティエの畑を所有しています。この畑は元々祖父のクレール・ダユが所有していたもので、相続上の問題で1985年ルイ・ジャド社に売却しました、またクレール・ダユが所有していた1部の畑を長期栽培する契約もしました。2006年のルイ・ジャドとの契約終了後、ブリュノ・クレールは、この畑を再び所有することになりました。その為、現在ではルイ・ジャドは、レ・カズティエの畑の1部だけを所有しております。祖父のクレール・ダユの名声復活を目指し、大変熱心にワイン造りに打ち込み、今ではかつてのクレール・ダユを超えると言われています。レ・カズティエの畑は、クロ・サン・ジャックの畑の隣に位置し、ほぼシャンベルタンと同じ標高にあります。
・後継者がいない事例(ボンヌ・マール)
モワンヌ・ユドロは、シャンボール・ミュジニィ村に本拠地を構える由緒あるドメーヌでした、後継者がいない事を理由に2009年には全ての畑を売却しました。畑を買い取ったのはルロワ、ドルーアン・ラローズ、 ヴォルネーの名門、ラ・プス・ドールといった、優良生産者でした。今ではモワンヌ・ユドロのワインは伝説とまでささやかれています。ラ・プス・ドールは、モワンヌ・ユドロを買い取り、1級畑のグロゼイユ、フースロット、シャルム、レ・ザムルーズ、そして特級畑のボンヌ・マールを購入しました。
・相続上の事例(ロマネ・サン・ヴィヴァン)
シャルル・ノエラは、ワインの神様アンリ・ジャイエと比較されるほどの名ドメーヌでしたが、1988年にルロワに畑を売却、その一方で、シャルル・ノエラの畑を相続したドメーヌが2つ、シャルル・ノエラの系譜にあるアラン・ユドロ・ノエラとジャン・ジャック・コンフュロンです。コンフュロンの妻がシャルル・ノエラの孫娘にあたり、特級畑ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑を相続しました。
所有者が時の流れで移り変わった、4つの事例のワインをご堪能ください。
どうぞスタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。

〜巨大ラグジュアリー企業の仁義なき戦い〜
グループ・アルテミス(フランソワ・ピノー)VS LVMH(ベルナール・アルノー)

2009 Jacquesson Ay Vauzelle Terme(Ay)
2009 ジャクソン・アイ・ヴォーゼル・テルム(シャンパーニュ・アイ)*2022~Group Artemis
2008 Krug(Reims)
2008 クリュッグ(シャンパーニュ・ランス)*1999~LVMH
2011 Chateau Grillet(N.Gachet)
2011 シャトー・グリエ(ヴァレ・デュ・ローヌ)*2011~Group Artemis
1985 Y de Chateau d'Yquem(Bordeaux)
1985 イグレック・ド・シャトー・ディケム(ボルドー)*1996~LVMH
2004 Clos de Tart(Mommessin)
2004 クロ・ド・タール(ブルゴーニュ・モレサンドニ)*2018~Group Artemis
1998 Clos des Lambray(Lambray)
1998 クロ・デ・ランブレ(ブルゴーニュ・モレサンドニ)*2014~LVMH
1983 Chateau Latour(Pauillac)
1983 シャトー・ラトゥール(ボルドー・ポイヤック)*1993~Group Artemis
1983 Chateau Cheval Blanc(Saint Emilion)
1983 シャトー・シュヴァル・ブラン(ボルドー・サンテミリオン)*1998~LVMH
第2弾は、『グループ・アルテミス(フランソワ・ピノー)VS LVMH(ベルナール・アルノー)』と題して、2023年度世界資産家ランキングで、イーロン・マスク氏の総資産1800億ドルを抜き、2110億ドルで世界首位となったベルナール・アルノー氏率いるLVMHグループと、400億ドルと世界では28位ながらフランス国内では3位に位置する、フランソワ・ピノー氏率いるグループ・アルテミスの巨大ラグジュアリー企業の仁義なき戦いに迫るワイン会です。フランスの遺産でもあるワインは、他国の企業や人物が取得するのに制限があるため、この2人のグループが今後のワインビジネスの中心になることは間違いありません。もちろん大枚叩いて購入するだけでなく、最良の醸造家を雇い、除草剤を排し有機栽培に移行するなど、ワインの質も向上させています。
まずはアルテミスグループが昨年末に購入したジャクソンと、シャンパーニュの5本に1本はLVMHブランドと言われる中、その最高峰に位置するクリュッグの対決からスタートです。ジャクソンからはピノ・ノワール100%、ドサージュゼロで造られるアイ村の単一畑ヴォーゼル・テルムの優良年2009年、対するクリュッグは近年最高のヴィンテージ2008年。200年以上の伝統を誇る名門ジャクソンでクリュッグ創業者のジョセフ・クリュッグが修行した事は有名で、姻戚関係にもあるという因縁の対決です。
続いて希少な白ワインを2種、アルテミスが所有するシャトー・グリエはコンドリューの中の最良区画で単独のアペラシオンを名乗る入手困難なもの。芳香豊かでヴィオニエ種で造られた最も繊細で洗練されたワインです。2011年は購入した最初の年で、この年すぐにヴィオディナミに移行した記念すべきヴィンテージ。対するイグレックは世界最高の貴腐ワイン、シャトー・ディケムが1959年から始めたキュヴェで、熟したソーヴィニヨン・ブランと貴腐菌がつき始めた頃に収穫したセミヨンから造られた、残糖のないイケム。40年近く経過し飲み頃に差し掛かっています。フランス5大白ワインと呼ばれる内の2つのワインの興味深い対決です。
続いてブルゴーニュからは、モレサンドニ村のモノポールにしてグランクリュのクロ・ド・タールとクロ・ド・ランブレの宿命のライバル対決です。それぞれベネディクト派とシトー派の修道僧により開墾された畑で、歴史も900年近くを誇り、隣り合っています。しかし出来るワインは強靭で堅牢、厳格なタイプと、しなやかで気品があり丸みのあるタイプと、全く対照的な2つのワインの対決。
最後はボルドー8大シャトーのラトゥールとシュヴァル・ブランの1983年もので締めていただきます。現在ボルドーで最も前衛的で革新的なラトゥールですが、2012年ヴィンテージ以降プリムール市場から撤退し、2018年には1級で初のビオロジックの認証を取得と話題に事欠きません。シュヴァル・ブランも2022年のサンテミリオン格付けから撤退と市場に衝撃を与えています。1983年は共に成功した年。40年の熟成を経た対決をお楽しみください。
勢いの止まることを知らない両者ですが、フランソワ・ピノーは、ドメーヌ・デュージェニー、シャトー・カロン・セギュール、カルフォルニアのアイズリー・ヴィンヤードなども所有し、ベルナール・アルノーはドン・ペリニヨン、ヴーヴ・クリコ、バンフィ、コルギンなどのオーナーでもあります。当日は、ワインの世界にも影響を与える億万長者のワインを味わいながら、ちょっとした未来図を想像し、楽しみませんか?

〜優美でフィネス溢れるイタリアワインの女王〜
幻のキアニーナ牛とブルネロ・ディ・モンタルチーノ

2016 Brunello di Montalcino Riserva (Poggio di Sotte)
2016 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ(ポッジョ・ディ・ソット)
2001 Brunello di Montalcino Tenuta di Nuova(Casanova di Neri)
2001 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・テヌータ・ディ・ヌオヴァ(カサノヴァ・ディ・ネリ)
1998 Brunello di Montalcino(Biondi Santi)
1998 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ(ビオンディ・サンティ)
1990 Brunello di Montalcino Campogiovanni Riserva Vigna del Quercione(San Felice)
1990 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・カンポジョヴァンニ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・デル・ケルシオーネ(サン・フェリーチェ)
1993 Brunello di Montalcino SOLDERA(Case Basse)
1993 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・ソルデラ(カーゼ・バッセ)
第1弾は「幻のキアニーナ牛とブルネロ・ディ・モンタルチーノ」と題して、フィレンツェ名物ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナを、最上生産者のブルネロと共にお楽しみいただきます。キアーナ渓谷に由来する白牛キアニーナ牛はほとんど日本に入ってこないため、幻と言っても過言ではありません。本来は骨付きTボーンの炭焼きですが、1.2kgほどありますので、今回はお一人様300gでご用意しています。ワインはトスカーナといえばブルネロ。それも最上の生産者をたっぷりと、ビステッカに合わせてご用意いたします。
まずはポッジョ・ディ・ソットの100点ワイン、2016年リゼルヴァからスタートです。大樽での5年熟成という伝統的スタイルで造られ、グラスの中で一気に花開くエレガントでデリケートな美しさ。現在ブルネロの最高峰と言えるワインです。次はカサノヴァ・ディ・ネリ2001年テヌータ・ヌオヴァ。ワインスペクター誌2006年版年間トップ100の第1位を獲得した、ブルネロ史上でも歴史的なワインです。2つの最高区画の畑から造られたこのワインは、複雑で厚みのあるシルキーなスタイルで、豊かで滑らかで色気があり、旨みもたっぷり。
続いて大御所ビオンディ・サンティの1998年。ブルネロの歴史は1865年に2代目のクレメンティ・サンティがサンジョヴェーゼ・グロッソを生み出したことにより始まりました。数々の銘酒を世に送り出した伝説のサンティ家、四半世紀を過ぎ飲み頃に差し掛かっています。そして飲み頃を迎えた1990年。すでに全ての要素が調和し、豊潤な果実味が層をなし、退廃的でありながら品格を保つ、ブルネロの魅力を最大限楽しめるヴィンテージです。ワインは名門サン・フェリーチェが所有するカンポジョヴァンニ農園のもの。やはり濃密で官能的で退廃的。
さて、トリは皆様ご存知、あまりにも有名なカーザ・バッセのソルデラで締めさせていただきます。2019年に亡くなったジャンフランコ・ソルデラの最盛期の作です。人間の手を極力排し、自然を尊重し、ブドウ畑のポテンシャルを最大限に引き上げることにより、自分の名を冠したワインを最高のレヴェルに造り上げました。今年のゴールデンウイーク初日は、トスカーナの丘に皆様をお連れします。どうぞお楽しみに!

〜春の祭典!蠢動する大地の息吹が香る村〜
「春はヴォルネイの季節!」

2012 Volnay Clos du Chateau des Ducs(M.Lafarge)
2012 ヴォルネイ・クロ・デュ・シャトー・デ・デュック(ミッシェル・ラファルジュ)*モノポール
2012 Volnay En Champans(de Montille)
2012 ヴォルネイ・アン・シャンパン(ド・モンティーユ)
2006 Volnay Clos des Chene(C.Lafon)
2006 ヴォルネイ・クロ・デ・シェーヌ(コント・ラフォン)
2006 Volnay Fremiets(M.d'Angerville)
2006 ヴォルネイ・フルミエ(マルキ・ダンジェルヴィーユ)
2006 Volnay Caillerets Clos des 60 Ouvrees(La Pousse d’Or)
2006 ヴォルネイ・カイユレ・クロ・デ・ソワソン・ウーブレ(ラ・プス・ドール)*モノポール
1992 Volnay Champans(M.d'Angerville)
1992 ヴォルネイ・シャンパン(マルキ・ダンジェルヴィーユ)
1982 Volnay Clos de la Bousse d'Or (La Pousse d’Or)
1982 ヴォルネイ・クロ・ド・ラ・ブース・ドール(ラ・プス・ドール)*モノポール
1976 Volnay Clos des Chene(J.Drouhin)
1976 ヴォルネイ・クロ・デ・シェーヌ(ジョセフ・ドルーアン)
まずは2012年のラファルジュとモンティーユの飲み比べ。畑は1900年にラファルジュ家が購入した超レアなモノポール「クロ・デュ・シャトー・デ・デュック」と、800年前の書物にも記載されている最古の畑「アン・シャンパン」。11世紀、時のブルゴーニュ公が城郭を築いた歴史的な村で、集落を囲むようにデュック(太公)の名が付く畑が4つあるのもこのためです。ここから本日のワインの幕開けとなります。
続いて2006年の3大生産者の飲む比べです。白で有名なコント・ラフォンは赤でもトップクオリティを誇ります。「クロ・デ・シェーヌ」はカイユレとシャンパンの上部に位置する最良のテロワールの一つ。「フルミエ」その反対側、ポマールの「レ・フルミエ」に繋がる畑です。味わいもヴォルネイにしては硬質で、黒さとスパイス、果実の凝縮感を含んだ力強いタイプ。そして、地元では「カイユレを飲まずしてヴォルネイを語るなかれ」と言われるほど、この村の特徴を最もよく体現している畑で、その最良区画を単独所有しているプス・ドールの魂とも言える「カイユレ・クロ・デソワソン・ウーブレ」は、樹齢も古く、上品さに美しさを加えたエレガンスの粋を極めたワイン。
この後はダンジェルヴィーユとプス・ドールには再度登場してもらい、熟成の階段を駆け上がります。1992年は既に30年以上を経過し、まさに今が熟成の頂点。ヴィンテージ評価は低いですが、完全に花が開き、芳香豊かな美しさをお楽しみいただけます。1982年は透明感と繊細さが際立つヴィンテージで、最もブルゴーニュらしさを味わえます。「クロ・ド・ラ・ブス・ドール」はもう一つのプス・ドールの宝物、ブルゴーニュ公→フランス国王→ボーヌ公→デュヴォ・ブロシュ(ロマネ・コンティの所有者)と、綺羅星の所有者の手を経た歴史的な畑です。この畑を持つことこそが時の権力者の誇りでした。そして本日最後を締めくくるのはドルーアンの1976年。非常に夏が暑かった年で長熟ヴィンテージの代表です。当初はタンニンが強かった味わいも、今では綺麗に調和しヴォルネイの慈味を余す事なく感じさせてくれます。
シノワにおける春の祭典。ヴォルネイの魅力に浸る一日。この村のワインを知らずして、ブルゴーニュを語る事なかれ。どうぞスタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。

〜上下左右斜めから深掘りします〜
【テロワール至上主義!】

定員13名様
2011 Puligny Montrachet Les Pucelles (H.Boillot)
2011 ピュリニー・モンラッシェ・レ・ピュセル(アンリ・ボワイヨ)
2011 Puligny Montrachet Les Pucelles (Leflaive)
2011 ピュリニー・モンラッシェ・レ・ピュセル(ルフレーブ)
2016 Chevalier Montrachet (M.Niellon)
2016 シュヴァリエ・モンラッシェ(ミッシェル・ニーヨン)
2006 Chevalier Montrachet (M.Niellon)
2006 シュヴァリエ・モンラッシェ(ミッシェル・ニーヨン)
2009 Gevrey Chambertin Clos St Jacques (L.Jadot)
2009 ジュブレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック(ルイ・ジャド)
2009 Gevrey Chambertin Clos St Jacques ( A.Rousseau)
2009 ジュブレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック(アルマン・ルソー)
2010 Mazoyeres Chambertin Vieille Vignes (P.Minot)
2010 マゾワイエール・シャンベルタン・ヴィエーユ・ヴィーニュ(ペロ・ミノ)
1999 Mazoyeres Chambertin Vieille Vignes (P.Minot)
1999 マゾワイエール・シャンベルタン・ヴィエーユ・ヴィーニュ(ペロ・ミノ)
今回は「テロワール至上主義!」と題し、生産者とヴィンテージの違いから、その本質に迫るワイン会です。生産者の横軸とヴィンテージの縦軸の2方向で、テロワールの本質を炙り出します
まずは2011年アンリ・ボワイヨとルフレーブのピュリニー1級畑「ピュセル」の比較。ピュセルは特急畑バタールとビアンヴニュに隣り合う、この村最高評価の1級畑です。畑の名前は「乙女」の意で、その名の通り若いうちから芳香豊かで美しく、華やかな魅力にあふれています。近年評価が高まり続けるのアンリ・ボワイヨが、女王ルフレーブに如何に迫れるか?ここにも注目してください。続く特級畑「シュヴァリエ・モンラッシェ」はミッシェル・ニーヨン作。豊潤でデカダンスを感じさせるこの造り手ですが、畑はモンラッシェ上部のシュヴァリエなので、そこにデリケートさと品格も加わっています。この畑は表土が薄く石が多いため、ミネラルが多く洗練されたスタイルを生み出します。アンリ・ボワイヨ曰く、赤ワインは醸造、白ワインは熟成が全てと言っていますが、10年の熟成の違いから、テロワールの本質が見えてきます。
赤ワインは、最もグランクリュに近いと言われる「クロ・サン・ジャック」を、ルイ・ジャドとアルマン・ルソーで比較します。この畑は東南向きの急斜面に位置し、古くはサンチアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼路の中継地で、聖ヤコブ=サン・ジャックに由来する由緒正しい神聖な場所。できるワインもなぜか神秘的なオーラに包まれています。2009年という最良年での飲み比べです。ジュブレ・シャンベルタンに君臨する王様アルマン・ルソーに天才醸造家ジャック・ラルディエールのワインがどのように迫るのか?そして最後は特級畑「マゾワイエール・シャンベルタン」を2010年と1999年という最良年で比較します。マゾワイエールはシャルムの名を表記できるため、見つけるのが容易ではありません。しかしできるワインは極端に薄い表土のため、複雑で洗練されています。生産者は今や飛ぶ鳥を落とす勢いのペロ・ミノ。その造りはアンリ・ジャイエの最後の弟子と言われる通り、畑での徹底的な選果と1週間に及ぶ低温浸漬、デリケートな抽出とその教えを守っています。年々ピュアさを増し、テロワールを完璧に表現できる生産者。厚みがあり複雑な1999年か透明感の際立つ2010年か、皆様はどちらを選ばれますか?
ブルゴーニュのテロワールの魅力に浸る一日。スタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。


~白ワインの巨匠~
【賀正・紅白!】

定員13名様
2018 Bourgogne Blanc(Coche Dury)
2018 ブルゴーニュ・ブラン(コシュ・デュリ)
2015 Volnay Premier Cru(Coche Dury)
2015 ヴォルネイ・ プルミエ・ クリュ(コシュ・デュリ)
2018 Meursault(Roulot)
2018 ムルソー(ルーロ)
2015 Auxey Duresses Premier Cru(Roulot)
2015 オークセイ・デュレス・プルミエ・クリュ(ルーロ)
2015 Chassagne Montrachet Morgeot Blanc(J.C.Ramonet)
2015 シャサーニュ・ モンラッシェ・ モルジョ・ ブラン(ジャン・クロード・ラモネ)
2013 Chassagne Montrachet Clos de la Boudriotte Rouge(J.C.Ramonet)
2013 シャサーニュ・モンラッシェ・ ブードリオット・ルージュ(ジャン・クロード・ラモネ)
2013 Meursault Clos de la Barre(C.Lafon)
2013 ムルソー・クロ・ド・ラ・バール(コント・ラフォン)
2013 Volnay Champans(C.Lafon)
2013 ヴォルネイ・ シャンパン(コント・ラフォン)
【コシュ・デュリ】から、2018年ブルゴーニュ・ブランと2015年 ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
「世界最高の白ワイン生産者は誰だ」という論争が起こる際、コント・ラフォンやルフレーヴ等と共に、必ずその名前が挙がる生産者の一つがコシュ・デュリです。そのワインは生産量が少なく入手困難、ブルゴーニュ白ワインの最高峰の一つに数えられます。市場へ出た途端に売り切れるコシュ・デュリの赤、ヴォルネイ プルミエ・クリュは、僅か0.39haです。
【ルーロ】からは、2018年ムルソーと2015年オークセイ・デュレス・プルミエ・クリュ・ルージュ
ムルソー村トップ生産者の一つ、今やドメーヌ ルーロは、ムルソーの巨匠コント ラフォンやコシュ デュリに次ぐムルソーのトップ生産者です。
2018年の夏は例年より高温な日が続き、収穫期も温暖な気候だったため、生産者の力量が大きく影響する年でもありました。そのため、生産者の個性がしっかりと反映された真のブルゴーニュ・ラヴァーに飲んでいただきたいヴィンテージです!オークセイ・デュレスはムルソーに隣接するアペラシオンで、日照時間が長く、香り高くしなやかで繊細なスタイルの赤ワインが生まれます。こちらも、とても貴重な少量生産の赤ワインです。
【ジャン・クロード・ラモネ】より2015年シャサーニュ・モンラッシェ・モルジョ・ブランと2013年 シャサーニュ・モンラッシェ・ブードリオット・ルージュ
名手ラモネによるシャサーニュの1級畑、現在はノエル、ジャン・クロードというラモネ兄弟が引き継ぎ、その名声をさらに高めています!
エネルギッシュなラモネ兄弟は、良いワインを造るためには収量を制限することが大切という哲学を持っています。シャサーニュモンラッシェは、赤ワインにスポットが当たることは少ないのですが、ラモネ兄弟の手にかかると、テロワールのポテンシャルの高さを感じさせる、最高の赤ワインが出来上がります。白のモルジョの畑とは地続きの畑、ブードリオットの赤ワインです、ラモネの赤ワインを飲めるチャンスです。
【コント・ラフォン】からは2013年ムルソー・クロ・ド・ラ・バールと2013年 ヴォルネイ・シャンパン
白ワインの神様、“白ワインの魔術師、こちらもムルソーのトップ生産者としてその名を馳せるコント・ラフォンと言えば白ワイントップ生産者、ムルソーのもうひとつの巨匠、コシュ・デュリと双璧をなす偉大な造り手です、ムルソーのスペシャリストと称されるコント・ラフォン、ムルソー・クロ・ド・ラ・バールは、高い評価を受ける村名キュヴェ、造り手の個性を感じるモノポールです。
ヴォルネイではコート・ド・ボーヌの中で最も優雅で華やかな、女性的な赤ワインが生れます、ヴォルネイ・シャンパンは、傾斜の畑という意味で、きれいな曲面を描いている畑です、ヴォルネーの1級の中では、繊細さとミネラル、力強さとボリュームの調和が取れていてヴォルネーのキャラクターを1番良く表現しているワインです。
この4つの白ワインの巨匠の素晴らしい白ワインと希少価値の赤ワインを、どうぞお楽しみ下さい。
スタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。


〜60年の歩み〜
還暦スペシャル!

定員13名様
1962 Y de Ch. d'Yquem(Bordeaux)
1962 イグレック・ド・シャトー・ディケム(ボルドー)
1962 Chateau Beychebelle(Saint Julien)
1962 シャトー・ベイシュヴェル(サン・ジュリアン)
1962 Chateau La Conseillant(Pomerol)
1962 シャトー・ラ・コンセイヤント(ポムロール)
1962 Chateau Lafite Rothschild(Pauillac)
1962 シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤック)
1962 Clos Vougeot(C.Noellat)
1962 クロ・ヴージョ(シャルル・ノエラ)
1962 Romanee Saintt Vivant(C.Noellat)
1962 ロマネ・サン・ヴィヴァン(シャルル・ノエラ)
年末最後は楽しいワイン会を!師走の慌ただしい中、ちょっと気分を変えて皆様に癒しをお届けします。ワインは全て還暦を迎えた1962年物。実は1961年や1959年に隠れた素晴らしいヴィンテージ。60年後の2022年の年の暮れのために眠っていたワインを揺り起こします。
まずは貴腐ワインの最高峰シャトー・ディケムが造る、偉大な辛口白ワイン、イグレックからスタートします。100年も優に越えようかという寿命を持つこのワイン、まだまだ発展途上です。グラスの中での変化が凄まじく、最後はネクターに変身してしまいます。ぜひ最後まで残しておいてください。サン・ジュリアン村からはシャトー・ベイシュヴェル。その歴史は古く1565年に遡ります。メドックの小さなヴェルサイユとも例えられる美しいシャトーですが、できるワインも柔らかく優しくエレガント。続いてポムロール村からシャトー・ラ・コンセイヤント。村の境界でシュヴァル・ブランの隣りという好立地にあるこのシャトーは、豊満で肉付きが良く魅惑的。その滑らかでシルキーな舌触りはとても官能的です。そして貴族的な品格と究極の内面美をもつ、唯一無二のシャトー・ラフィット・ロートシルト。このワインは本領を発揮するのに最も時間がかかることで知られていますが、まさに今が若さと熟成感を兼ね備えた絶頂期。
そしてブルゴーニュからアンリ・ジャイエに匹敵すると言われた伝説の造り手、ドメーヌ・シャルル・ノエラの2つのワインが続きます。ラルー・ビーズ=ルロワがこのドメーヌの畑を購入し、ドメーヌ・ルロワの礎を築いたことでも有名です。“クロ・ヴージョ”は、1109年にシトー派の修道士により開墾された畑で、所有するのは最良の区画。まさに真のグランクリュ、本物のテロワールを感じてください。“ロマネ・サン・ヴィヴァン”は1131年にサン・ヴィヴァン修道院に寄進され開墾された畑です。所有するのは斜面最上部から下部までの区画。どちらのワインも何か神秘的な深淵さを垣間見ることができるのは、真理を見通す修道士が目をつけ開墾し、管理した所以でしょうか?
1962年のボルドーは白赤共にマイケル・ブロードベントの★ ★ ★ ★。特にポムロールは成功したとの事。シャトー・ベイシュヴェルは「麗しく熟成した晩熟型ワイン。豊かでスパイシーでほとんど1961年物の品質」。シャトー・ラフィット・ロートシルトは「古典的なブーケが芳しく開花する。リッチで黒胡椒の風味もある」と共に4星評価を与えています。ブルゴーニュは★ ★ ★ ★ ★ の最高評価。どうぞごゆるりとお楽しみ下さい。スタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。