レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
18:00
に抜栓します。
-ミネラルと旨味のせめぎ合い-
“Chardonnay” の夏・・!
■2018 Coteaux Champenois Blanc (De Sousa)
■2009 Meursault Les Luchets (Roulot)
■2009 Meursault (Arnaud Ente)
■2006 Meursault Goutte Dʼ Or(Comtes Lafon)
■1998 Batard Montrachet (Pierre Morey)
■1998 Batard Montrachet (Leflaive)
■1996 Corton Charlemagne (Domane Faiveley)
手始めにシャンパーニュの名門、「ド・スーザ」より、コトー・シャンプノワ・ブランを。アヴィズ村のシャルドネ100% でチョーキーで切れのある味わい。お次はルーロのムルソーを。今やムルソーのトップ生産者に君臨し、クリアーで引き締まった味わいと幾重にもなる旨味の層。今最高の飲み頃となっている09で!そして、お次はなんとあのアルノー・アントの登場です。
しかも同一ヴィンテージでルーロとの飲み比べ。92年にドメーヌを設立してからその人気は急速に上昇していますが、近年のそれはもうコシュ・デュリに次ぐレベル。弟のブノワ・アントも超優良生産者ですがやはり本家はこちらではないかと。
ヴィンテージは遡り、グラなヴィンテージでグラな畑を。「黄金の雫」と名付けられたこの畑は米初代大統領、トーマス・ジェファーソンが愛飲した畑としても有名です。腰の座ったラフォンの熟成グッド・ドールをお楽しみあれ。
ここからは特級畑を3種。ピエール・モレのバタール、フラッグシップ。ご存知ピエール・モレは88年から08年までの20年間にも及び、ルフレーヴの醸造長を勤めた、ルフレーヴの影の立役者です。
二足のわらじで自身の小さなドメーヌを経営。リッチでパワフルな「らしさ」が楽しめるバタール・モンラッシェです。
贅沢にも飲み比べはなんとルフレーヴのバタールです。シャルドネワイン会にこの生産者は外せません。
亡きアンヌ・クロードの作品は刻一刻とこの世から姿を消していきます。同一年、同一畑、同一醸造長、こんなに興味深い飲み比べはそうそうありません!そして最後はフェブレイのドメーヌラインの代表作であるコルトン・シャルルマーニュ。自社畑のロニェ、ルナルド、ル・コルトンに植わる僅かなシャルドネのキュヴェ。ヘーゼルナッツと蜂蜜の絡み合う深く長い余韻が期待できます。今年も昨年に続き、酷暑が予感されますが、鍛え上げられた切れ味抜群のミネラルをたっぷり含むシャルドネという品種だけに許されたテロワールの妙を、夏のシノワの風物詩としてご用意しました。皆様のご参加をお待ちしております。
~Red Line & White Line の秘宝~
ボンヌ丸 出航!!
2014 Bonnes Mares (D.Mortet)
2014 Bonnes Mares (Vougeraie)
2011 Bonnes Mares (R.Groffier)
2007 Bonnes Mares (G.Roumier)
1998 Bonnes Mares (J.F.Mugnier)
1990 Bonnes Mares (Vogue)
シノワ渋谷店、6月のワイン会は、あの船に乗りましょう、出発時間を知らせるベルが鳴り響きます。
そう、“ボンヌ丸”。小径によりテール・ブランシュ(白い土)とテール・ルージュ(赤い土)に別れた
この魅惑の畑を深堀りします。その味わいは秘宝と呼ぶにふさわしい、希少な生産者たちで贈ります。
ボンヌ・マールはコート・ドールでも最も有名な特級畑の1つ、15haの畑がシャンボール・ミュジニーとモレ・サンドニにまたがり、モレ側のわずかな面積をブルーノ・クレールが所有するロケーションです。さらにモレ側の上部から反対側の下部にかけて対角線上に走る小径がこの畑のキャラクターを分けています。上部は石灰質中心、下部は粘土質が中心、ちょっと変わってますね。畑の性質が違う以上、本来であれば別の畑とすべきである、という専門家の意見がある一方で2つの区画の融合して巧みにブレンドされた味わいもこの畑の魅力である、という人もいます。
こんなマニアックさがあるからブルゴーニュ・ラヴァーは止められませんね。
2014年に取得したドゥニ・モルテ、記念すべき最初のヴィンテージです。ヴージュレはボワゼグループのドメーヌブランド、資金面に裏付けされた完成された味わいが魅力的。ロベール・グロフィエは下部区画、ジョルジュ・ルーミエとミュニエは2つの区画を均等に所有。最後にこの区画の最大の生産者ヴォギュエ。下部区画らしいどっしりとした味わいには貫禄を感じます。
ボンヌ・マールは扱いづらい。所有者の数が大変多い上にテロワールも複雑だからだ。まず第一に、およそシャンボールのワインらしい味わいを持っていないのだが、まぎれもない野生的な血筋を見ると、よほどモレ・サン・ドニの近親ではないかと思える。レ・ザムルーズやミュジニの澄んだ果実味と異なり、ボンヌ・マールには果物の砂糖煮(コンポート)のような
ところがある。 ・・・ブルゴーニュワイン大全より引用・・・
耳を澄ませばシャンボール・ミュジニー(羊)の皮を被ったモレ・サン・ドニ(狼)の雄叫びが初夏の夜に聞こえてくるかもしれません。
~薫風に乗り時代を駆ける~
DEAD or ALIVE
1969 Ch.Canon la Gaffliere
1968 Ch.Figeac
1966 Ch.Pavie
1958 Ch.Pontet Canet
1958 Ch.Pichon Longueville Comtesse de Lalande
1958 Ch.Latour
シノワ渋谷店、5月のワイン会は、古酒ボルドー。サン・テミリオンとポイヤックにフォーカスして
60年代から50年代へとタイムスリップ!特に58年のボルドーは59年に次ぐ傑出ヴィンテージ。
生きてるの、死んでるの!? ボルドーワインの長期熟成能力の真髄に刮目せよ!
よく、こんな質問を頂きます。「ワインってどのくらい持つものなんですか?」
こんな感じにお返しします。「銘柄にもよりますが白より赤の方が、赤でもブルゴーニュよりもボルドーが長熟です。」実際のところ過去2019年度 年末ワイン会でもお出しした1919年のラフィットは間違いなく「生きて」いました。つまり極端なことを言うと100年持つものもある、と言うことです。ただし、主観から申し上げますとボルドーワインと言えども50年を超えてくるとその生存確率は目に見えて減ってくる、考えます。「死ぬ」と言う表現が適切かは分かりませんがいわゆる酸化状態への依存度合いは高くなり、紹興酒、ブランデー、アモンテリャードなどを連想させる味わいになります。「空気との戦いに負ける」、なんて表現したりもします。
同時に、生きてさえいれば「官能的な」と言う表現はこの頃からようやく当てはまるのではないか、とも考えます。60年代はサン・テミリオンから3種、メルロー種主体のワインはカベルネと比べて腐葉土のような、トリュフのような、ムスクのような香りが顕著になり、より柔らかくじんわり染み入る味わいへと変化していきます。66年は特に良年です。
50年代からは傑出ヴィンテージの58年でかつメドックでももっとも長熟なポイヤック村に絞り込みご用意します。
そこはかとなく香るお香のごとし香りとグリーンノート。かつてはそれぞれの要素に感じていた酸甘渋旨が渾然一体となり、一種別次元の飲み物へと変貌を遂げるでしょう。
ピション・ラランドは「貴婦人」と称されシャトー・ラ・トゥールは一級格付けシャトーの中でも強く雄々しい味わい、すなわち「キング」。これらのワインの変化を同時に楽しめるのはシノワのワイン会以外にはありません!
薫風(初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風)の吹く頃に、目をひらけば64年前へのタイムトラベラーになる、それは現実世界へ戻ってきたくなくなるかもしれない体験になるっ!?皆様のご参加をお待ちしております。
ニュイ・サン・ジョルジュというなかれ
いぶし銀の本気
■2014 Vin de France Blanc (P.Roch)
ヴァン・ド・フランス・ブラン(P. ロック )
■2019 Nuits Saint Georges (Esprit Leflaive)
ニュイ・サン・ジョルジュ(エスプリ・ルフレーヴ)
■2014 Nuits Saint Georges (P.Roch)
ニュイ・サン・ジョルジュ(P. ロック )
■2009 Nuits Saint Georges Les Proces (A.Lachaux)
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・プロセ(A. ラショー )
■1999 Nuits Saint Georges Les Proces (R.Arnoux)
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・プロセ(R. アルヌー )
■1982 Nuits Saint Georges 1er cru (P.Bouree)
ニュイ・サン・ジョルジュ(P. ブーレ )
■1976 Nuits Saint Georges Les Meurgers (C.Molinier)
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ミュルジェ(C. モリニエ)
シノワ渋谷店、4月のワイン会は、ニュイ・サン・ジョルジュ村(以下 NSG) にフォーカス。一見すると地味に思われがちなこの村のワインですが南北に長くムーザン川を境にそのキャラクターは大きく異なります。そんないぶし銀の村の魅力を再発見していただける企画です。
スターターからちょっとトリッキーな一本を。この村に本拠地を置くプリューレ・ロックのシャルドネ100% のオレンジワイン。旨味と爽やかさ、綿密なタンニンが印象的です。次にルフレーブ、エスプリは同生産者のネゴス物。
2018年からスタートしたこのブランドは深くルフレーヴが介入した葡萄のみを買い付け、年間3000ー5000本程のミクロ・ネゴス的立ち位置。この価格でこの世界的生産者を楽しめることが魅力です。お次は故ロック本人の味わいを身体に刻むべし、といったこの生産者の永久不滅のスタンダード。パワフルさと2014年らしい繊細さが見事に融合しています。
そして並べて二本、意味のある一級畑の飲み比べ。プロセは NSG 心臓部の丘の一級郡の北に位置します。VR 村のラショーと言えば昨今ではまず手に入らない垂涎の的。ロベールは95年に故人となっているのでこの二本はパスカルの作品です。
ブルゴーニュにおける良年ヴィンテージ、10年越しの飲み比べをお楽しみください。
P. ブレ社は GC 村に本拠地を置くネゴシアン兼ドメーヌで、蔵出しの古酒を良心的価格にてリリースすることに定評があります。
その味わいはクラシックそのもの。重心が低く、ザラつくタンニン感と腐葉土、タバコの香り、最近はこういうブルゴーニュが少なくなり画一感を感じることは果たして良いことなのか、悪いことなのか・・。
締めは76年、長期熟成の一級畑ミュルジェを。カティアール・モリニエは現在超入手な生産者、シルヴァン・カティアールの前進です。アルフレッド→アンドレ→シルヴァン→セバスチャンとそのスタイルを変えながら脈々と受け継がれ、また
変化をしていくその様こそまさにブルゴーニュワインの真骨頂。アンドレの代で無くなった貴重なドメーヌ物をその時代の背景を想いながらワインと対話をしてみるのも一興かもしれません。
商業的なイメージを感じるこの村(街)の中にもふと目を向けると粒揃いのワイン達が宝石のように転がっています。
新たな発見をしに奮ってのご参加をお待ちしております。
~ブルゴーニュ・ルージュの讃美歌~
新時代の覚醒
■1974 Bourgogne Rouge (Grivelet P&F)
■1999 Bourgogne Rouge (G.Roumier)
■2011 Bourgogne Rouge (C.Dury)
■2017 Vin de France Jennot (Y.Durieux)
■2019 Bourgogne Hautes Cotes de Beaune Orchis Rouge (H.N.Ferrand)
■2021 Gevrey Chambertin Cuvee Alexandrine (M.Roy)
■2021 Nuits Saint Georges Les Herbues (N.Faure)
ブルゴーニュ・ルージュ 3 種についてはもはや説明不要の生産者達。今は消滅してしまったドメーヌ、グリヴレのネゴシアン物。良年のジョルジュ・ルーミエ、飲み頃に入ったコシュ・デュリ。年代こそ違えど、それぞれの根底の味わいであるブルゴーニュ・ルージュは美しい歌を奏でてくれるでしょうか。
ヤン・ドリューは 2010 年に設立されました、プリューレ・ロックの元で栽培を担当していて、そのナチュラルな造りを学びブルゴーニュの中でも注目されていないマイナーな産地でそのテロワールを最大限に表現することを信念としています。
そしてアンリ・ノーダン・フェラン。クレール・ノーダンは女性生産者で知る人ぞ知る、ジャン・イヴ・ビゾの妻。
1994 年にドメーヌを引き継ぎます。オルキス、とは「蘭」の意。その名に恥じない優美さとしっかりした旨味を湛えた逸品です。マルク・ロワはジュヴレ・シャンベルタンに特化した家族経営の小規模生産者。3代目のマルク・ロワがドメーヌとして元詰めを開始し、現在は4代目の一人娘アレクサンドリーヌが運営します。フラッグ・シップのアレクサンドリーヌは結実不良(ミランダージュ)を起こしたブドウのみを使用するというかなり変わったこだわりから生まれる逸品で、小粒になることから得られる天然の凝縮感を感じ取れるワインになるということが利点だそうです。
最後はニコラ・フォールのニュイ・サン・ジョルジュ、フラッグシップのゼルビュを。2013 年にデビュー。ニュイ・サン・ジョルジュは周知の通り、南北に長い村でそのワインのキャラクターは南北で大きく違います。ゼルビュはヴォーヌ・ロマネに接する北東の畑でそのキャラクターは妖艶さを感じさせます。DRC、プリューレ・ロック、J.L. シャーヴといった名だたる生産者の元で修行し、ワインの熟成は DRC の一年使用樽(銘柄非公開)を使用、生産量の少なさからすでに幻の生産者と言えます。伝統が粛々と息づくこの地において新時代の到来を告げる生産者達と古典的生産者を集めたちょっとマニアック、でもかなり楽しい、そんなワイン会です。この価格はもう二度とないでしょう。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
Happy Valentine! !
Aÿ am Bollinger!
■ M.V Bollinger PN AYC18
■ M.V Bollinger PN TX 17
■ M.V Bollinger PN VE 15
■2002 Bollinger La Grande Annee
■2004 Bollinger La Grande Annee Rose
■2008 Bollinger R.D.
■2013 Bollinger La Côte aux Enfant
■2012 Bollinger Vieilles Vignes Francaises
スタートは3本立ての PN コレクションです。このシリーズは2015年ヴィンテージから始まった新たな試み。数字のヴィンテージを中心として、過去約10年遡りアッサンブラージュされたピノ・ノワール100% の特別キュヴェで、アッサンブラージュの中心となる村の名前を表記し、シリーズ化しています。ヴェルズネィ、トキシエール、アイ。余談ですが16は同じくトキシエール村が採用されました。ジューシーなアイ、繊細なトキシエールミネラルに富むヴェルズネィ。
三者三様の飲み比べはそうそう出来ませんよ。
お次はボランジェの「顔」。熟成ヴィンテージシャンパーニュ、偉大なる年を意味するグラン・ダネを白とロゼで。現在はそれぞれ14と12が最新ヴィンテージになっています。
お次は(Recemment Degorge( レサマン・デゴルジェ)最近のオリ引きを意味する通称アール・ディー。忍耐強くじっくりと熟成させた時間と、デゴルジュマンのタイミング、この 2 つの「時間」のコントラストが奏でるラグジュアリーなハーモニーが R.D. の魅力です。そして、こんなキュヴェ知らなかった!という方も多いはず。ラ・コート・オー・ザンファン。
アイ村の単一畑であるラ・コート・オー・ザンファンはあのコトー・シャンプノワの畑です。昨年の2012ヴィンテージがリリースされると瞬く間に市場から姿を消しました。それもそのはず、年間生産量はわずか数百本。世界規模から見ればゼロに等しい数値です。シノワではセカンドリリースの2013ヴィンテージを運よく一本入手出来ました。
さあ、締めはやはりボランジェのフラッッグシップ、V.V フランセーズの最新ヴィンテージです。砂地に植えられた接木なしの古樹から造られる希少な銘柄はひとたびフィロキセラが侵入したら終わりです。13 年ヴィンテージが先だってリリースされたことからも12年のポテンシャルが期待出来ます。アイ村伝統メゾンのボランジェの魅力を最新事情を絡めながら
ギューっと凝縮したこのワイン会。皆様にとって記憶に残るヴァレンタインの企画となれば幸いです。
〜囲われの美女たち〜
香 囲 粉 陣
■2005 Morey Saint Denis Clos de La Bussiere (G.Roumier)
■2004 Clos Saint Denis (Dujac)
■2004 Clos-Vougeot (R.Engel)
■1999 Gevrey Chambertin Clos St.Jacques (Fourrier)
■1998 Clos de Vougeot (A.H.Noellat)
■1990 Chambertin Clos de Beze (D.Laroze)
■1989 Clos de Tart (Mommesin)
「香囲粉陣」、それは沢山の美女に囲まれているという例え。シノワ渋谷店の新春ワイン会は「クロ(Clos=囲い)」をテーマにしたワイン会。クロづくしで選りすぐりの極上のワイン達をご用意いたしました。果たして囲まれているのは美女たちなのか、それとも飲み手の貴方なのか・・!めくるめくClosの世界へ突入です!極上ワインのスタートを切るのはジョルジュ・ルーミエのクロ・ド・ラ・ビシェール。シャンボール村のカリスマの造るMSDはまさに両村のいいとこ取り、タフさとしなやかさが見事に融合しています。
そしてこれまた今やうなぎのぼりの価格となったドゥジャック、クロ・サン・ドニ。
ジュヴレやシャンボール、白も手がけますがやはりこの生産者はモレでしょう。フィネスの極みとも言える04の可憐な特級畑をお楽しみください。そしてお次は04を最後に消滅した幻のドメーヌ、ルネ・アンジェル。最終ヴィンテージと彼の
フラッグシップのクロ・ヴジョ。当主の急死による後の売却価格はヴォーヌ・ロマネでは過去最高の取引額となったそうです。
そしてお次はしばしば特級を凌ぐポテンシャルを見せるクロ・サン・ジャック。この畑の五傑の一人、フーリエのドメーヌ物です。硬派一徹、その味わいは実直そのもの。足し引き無しの王道ブルゴーニュ、ここにあり。
お次は伝説の生産者、シャルル・ノエラの正式な血統、アラン・ユドロ・ノエラのクロ・ド・ヴジョ。現当主のシャルル・ヴァン・カネットがまだ10歳の頃の正真正銘彼の祖父であるアラン・ユドロの作品です。彼の双璧フラッグシップのリシュ
ヴールと並ぶクロ・ド・ヴジョは名家の伝統の味わいを堪能する事のできる作品です。さて、お次も名門ドルーアン・ラローズ。ジュヴレイ村に居を構え、シャンボールと合わせてグラン・クリュを6つも所有。
家族経営規模としては異例の生産量の半分が特級畑という、衝撃的な事実があります。強さと張りが特徴のクロ・ド・ベーズ。35年という経年は1つの熟成に対しての答えを見出せるのではないでしょうか。
締めは「クロ」をテーマにして外すことは出来ません、モメサン所有時代の89、クロ・ド・タール。タール修道院が単独所有した1141年から一度も分割されずにたったの4所有者のみ。という今回のテーマのトリを飾るのにふさわしき一本
です。
「クロ」という一度もチャレンジした事のなかった、このテーマの為に約4年間かけて少しづつ集めた至極のワイン達。
「美女」は一種の例えではありますが、ブルゴーニュラヴァーにとっては堪らない内容に仕上がったと自負しております。皆様の奮ってのご参加を心よりお待ちしております。
刮目せよ、コルトン・シャルルマーニュとモンラッシェの対比
D.R.C 9種水平 Ver.2019
2019 Corton Charlemagne
2019 Montrachet
2019 Corton
2019 Echezeaux
2019 Grands Echezeaux
2019 Romanee St Vivant
2019 Richebourg
2019 La Tache
2019 Romanee Conti
「2019年は過剰な暑さによるネガティヴな影響が懸念されたが、ブルゴーニュのクリマが有する素晴らしい力はその影響を打ち消し、この極限的な気象条件に適応した。そして我々に気品があり、驚くべきフレッシュさを持つワインをもたらしてくれた。 〜中略〜 子供を産んだ後にぶどう樹は、儚くも輝かしいその美しさによって我々ヴィニュロンにあることを思い起こさせようとしているのではないかと。それはぶどう樹が美しいからこそワインが美しくなる、だから安らかな眠りにつき、そして次の春に幸福に目覚められるように大事にしなくてはならない、と
いうことである。その年の空とヴィニュロンにもたらす新たな冒険に備える為に。。。」
2019年 10月 30 日の記述 D.R.C共同経営者 オベール・ド・ヴィレーヌ氏
真実はいつもグラスの中にあります。「ブルゴーニュの頂点D.R.C 」との対話をお楽しみください。
傘寿セレブレーション
老いては益々壮んなるべし
1964 Château Haut Brion
1964 Château Ausone
1964 Château Lafite Rothschild
1952 Caruades de Lafite
1952 Château Lafite Rothschild
1943 Château Latour
1943 Château Lafite Rothschild
プランCはボルドーです。ジロンド河により「左岸」と「右岸」に隔てられるボルドーワインの心臓部。河幅は最大11kmにもなり、緩やかな流れを造り大西洋に注ぎます。
ご用意したワインは左岸の代表銘柄、ラフィット・ロートシルトを3銘柄。
さらにオー・ブリオン、オーゾンヌ、弟分のカリュアド、ラトゥール、と言うなんとも豪華な面々です。ワインの1つの楽しみ方として、「歴史(時間)を飲む」ということが言えます。最良のワインの極めて希少な超長期熟成ワイン、ましてや80年前はシノワグループのワインラヴァーの皆様といえど、なかなかどうして体験出来ない「非日常」の領域と言えるのではないでしょうか。
80歳と言えば人間で言えば傘寿のお祝いの年です。柔らかく深みを増し、尚外交的な果実味を秘めながら、知識と経験を武器にあらゆる困難に立ち向かえる、そんなイメージでしょうか。あまりにも有名なあの後漢書からの教訓はワインの世界にもきっと当てはまるのでしょう。
五大シャトーの中でも肉感的でタフなラトゥールと繊細でシルキーなラフィット、この対比は2023年最高のエクスペリエンスに成り得ます。
世界遺産にも登録される月の港ボルドー。元は湿地帯でワイン造りには全く不向きなこの土地を開墾し、排水の技術の向上とワイン造りに情熱を傾けた人々の惜しまぬ努力により、知らぬものは無い不動の銘醸地となりました。
80年という遥か彼方への旅路を、ジロンド河と時代(とき)のうねり、移り変わりと共に年末の締めくくりとしてご提案致します。
コート・ドールに実在した猛者たち
Histrical Heritage
1976 Gevrey Chambertin Clos St-Jacques Tete de Cuvee (Grivelet Cusset)
1976 Chambolle Musignu Les Vignes du Chateau (Grivelet)
1973 Clos de Vougeot (Domaine Camuzet : J.Meo)
1973 Bonne Mares (Vogue)
1972 Clos de Tart (Mommessin)
1971 Richebourg (C.Noellat)
1959 Charmes Chambertin (A.Barolet)
まずは幻級の「グリヴレ」を2種。1本目はGCの最高峰の1級畑であるクロ・サン・ジャックを。生産者は「グリヴレ・キュセ」。
詳細については全く不明。しかしながらこの時代に「ミシェル・グリヴレ」と並び、NSG村でネゴシアンワインを複数銘柄扱っていたようです。2本目のシャンボール・ミュジニーは正真正銘「あの」グリヴレです。取り分けドメーヌものは極端にお目見えすることがありません。シャルル・ノエラ同様比較対象は常にアンリ・ジャイエやD.R.Cです。お次はジャン・メオ、現当主のニコラ・メオの父に当たります。この当時は小作人から支払いとして樽で受け取り樽売りをしていた時代だったようですのでその中でのドメーヌものはかなりレアだと言えます。メオの代名詞とも言える特級畑「クロ・ヴジョ」、お楽しみください。断言は出来ませんが当時の小作人であるアンリ・ジャイエの要素も入っているのかもしれませんね。
お次は同一ヴィンテージのヴォギュエのボンヌ・マール。俗に言う低迷期の時代ですが、そこはこの畑、内包されたパワーがいい意味で解け、ジワリとくる旨味系の味わいが楽しめます。そして1年遡り、72のクロ・ド・タール、修道士たちが開墾した畑が一度も分割されずに今に至るブルゴーニュでも希少かつ誰もが知る特級畑です。現在では所有者も変わりましたが900年近くの歴史を刻んだモメサンこそタールである、と考える方も多いのでは・・。そして伝説の生産者シャルル・ノエラの登場です。昨今ではセレエ・デ・ウルシュリーヌの方が広く浸透しており、ルロワに売却し消滅したオリジナルをご存知ない方も多くいらっしゃいます。リシュヴールはクロ・ド・ヴージョと並び同生産者のフラッグシップです。そしてラストはDr.アーサー・バロレの59年、シャルム・シャンベルタン。
ネゴシアンとして異彩を放ち、死後にオークションで価格は鰻登り、「バロレ味」と評価される若々しい味わいは今回も健在でしょうか。
なお、現在も存在するアーサー・バロレのワインはシャルル・ノエラ同様に商標だけ活かし、全く関係のない会社が造っています。
幻クラスのワイン達の共演、年に一度のこの会をお楽しみください。