レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
18:00
に抜栓します。
〜2025年の始まりに55年前からの便り〜
「ボルドー古酒に魅せられて」
■1970 Chateau Mouton Rothchild
シャトー・ムートン・ロートシルト
■1970 Chateau Latour
シャトー・ラトゥール
■1970 Chateau Lafite Rothschild
シャトー・ラフィット・ロートシルト
■1970 Chateau Haut Brion
シャトー・オー・ブリオン
■1970 Chateau Cheval Blanc
シャトー・シュヴァル・ブラン
■1970 Chateau Coutet
シャトー・クーテ
シノワ渋谷店新春ワイン会は、ボルドーの古酒で幕開けです!
ボルドーと言えば長熟、70年といえば超が付くほどの良年。新年に弾みをつける意味での「Go!Go!」と55を掛け、さらに5×5で25。
2025年を祝うのにふさわしい縁起の良いヴィンテージです。
シャトーマルゴーを除く5大シャトーにサンテミリオンの筆頭であるシュヴァル・ブランを加えて最後はソーテルヌの代表の一角、クーテで締めくくります。
皆様のご参加を心よりお待ちしております!
〜天国への扉の鍵の摑み取れ!〜
至高の“左岸” VS 至玉の“右岸”
1966 Château Ausone
1966 Château Cheval Blanc
1966 Château La Conseillante
1952 Château Petrus
1948 Château Lafite Rothschild
1937 Château Mouton Rothschild
1937 Château Latour
プランCはボルドーです。ジロンド河により「左岸」と「右岸」に隔てられるボルドーワインの心臓部。
河幅は最大11kmにもなり、緩やかな流れを造り大西洋に注ぎます。
ご用意したワインは右岸からは代表銘柄ペトリュスを含む4アイテム。左岸は全て五大シャトーからの3アイテム。
ワインの1つの楽しみ方として、「歴史(時間)を飲む」ということが言えます。最良のワインの極めて希少な超長期熟成ワイン、ましてや87年前はシノワグループのワインラヴァーの皆様といえど、なかなかどうして体験出来ない「非日常」の領域と言えるのではないでしょうか。
87歳と言えば人間で言えば翌年はもう米寿のお祝いの年です。柔らかく深みを増し、尚外交的な果実味を秘めながら、知識と経験を武器にあらゆる困難に立ち向かえる、そんなイメージでしょうか。
五大シャトーの中でも肉感的でタフなラトゥールと繊細でシルキーなムートン、この対比は2024年最高のエクスペリエンスに成り得ます。また、今後の人生で見ることすらないであろうレベルのドメーヌラベルのペトリュス。右岸がパーカリゼーション(ロバート・パーカーの評価を意識する作りに生産者がシフトしていった現象)するより遥かに以前のラベルの聖ペテロがその鍵で開ける未来とは・・・。
天国なのか、地獄なのか、審判出来ること自体が幸せなのかもしれません。
世界遺産にも登録される月の港ボルドー。元は湿地帯でワイン造りには全く不向きなこの土地を開墾し、排水の技術の向上とワイン造りに情熱を傾けた人々の惜しまぬ努力により、知らぬものは無い不動の銘醸地となりました。
87年という遥か彼方への旅路を、ジロンド河と時代(とき)のうねり、移り変わりと共に年末の締めくくりとしてご提案致します。
ー 29日、30日 両日開催 ー
D.R.C 9種水平 Ver.2020
2020 Corton Charlemagne
2020 Montrachet
2020 Corton
2020 Echezeaux
2020 Grands Echezeaux
2020 Romanee St Vivant
2020 Richebourg
2020 La Tache
2020 Romanee Conti
※白ワイン2種と赤のコルトンはハーフ量の25ccです。
ヴィニュロンにとって何よりも忘れられないのが 2020 年の春である。世界各国の政府が前例のないウイルスに対応すべく、人類にさまざまな制約を課している間、自然は私たちが徐々に狭めていった本来の居場所を再発見するかのように自らを
解放していた。
外出規制が始まると、空からは飛行機が消え、道路は閑散とし、人間の活動がなくなった。その結果、空が明るくなり、鳥の数が増え、鳴き声も今まで聞いたことがないくらい大きいことに気が付いた。花々は見たことがないような色彩で、飛行機や工場の煙はもう見られなかった。自然が幸せを表わしている。ブドウ樹もこの自然のコンサートに参加し、活力と健康を助長させた。
<2020年 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社 ヴィンテージ評価コメントより一部抜粋>
〜受け継がれる巨匠の魂〜
“温故知新”を識る
1996 Vosne Romanee 1500ml (E.Rouget)
1993 Vosne Romanee Les Beaumonts (L.Jayer)
1982 Nuit Saint Georges Murgers (H.Jayer)
1973 Vosne Romanee Clos des Reas (J.Gros)
1973 Richebourg (F.Gros)
1959 La Romanee Saint Vivant (C.Noellat)
1959 Musigny (Vogue)
まずは村名ヴォーヌ・ロマネから。ご存知アンリ・ジャイエ愛弟子、エマニュエル・ルジェのマグナムボトル。お気付きのように正直ありえない位のクレイジーな滑り出しです。お次はアンリ・ジャイエのお兄さん、ルシアンの一級畑、ボーモン。かなり仲の良い兄弟だったようで、この前年はルシアンが体調を崩し、アンリが大きくルシアンのワイン造りに関わったのは有名な話・・。
そしてここにきて本家アンリ・ジャイエの登場です!20世紀最高の生産者として、この方を脇に置いて、「伝説の」などという言葉は軽々しく使えません。そのヴィニュロンとしての生き方は「アンリ・ジャイエのワイン造り」という本にまでなり、日本でも翻訳版が人気を博しています。飲み頃を迎えた彼の全盛期のミュルジュをお楽しみください。そしてサブタイトルにある「巨匠」を語るのであればこの方も外すのは不可能、ジャン・グロ、そしてその兄弟のフランソワ。フランソワ・グロは現在敵無し、とも言えるアンヌ・グロの父に当たります。ジャン・グロからは今や長男ミッシェルの代名詞ともなっている一級畑のクロ・デ・レアを。そしてフランソワからはこの家系のもう1つの代名詞である特級畑、リシュヴールを。70年代前半は一般的に「厳しめの年」と評価されますが、兄弟によるこの同一ヴィンテージ飲み比べはかなり興味深いものがあります。針の穴を通すかごとくのギリギリの集中力を魅せてくれるのではないでしょうか。そしてもう一人の伝説の生産者シャルル・ノエラの登場です。昨今ではセレエ・デ・ウルシュリーヌの方が広く浸透しており、ルロワに売却し消滅したオリジナルをご存知ない方も多くいらっしゃいます。ロマネ・サン・ヴィヴァンは同生産者のフラッグシップの1つです。最後は同一年の特級畑、ミュジニーの覇者とも呼べるヴォギュエの作品で締めくくります。三銃士が立て直しを測る遥かに以前の第一次全盛期である幻クラスのミュジニーをお楽しみください。熱烈なワインラヴァー、飲み手それぞれの中にあるブルゴーニュワインのあるべき姿。一時代を築いた生産者による「温故知新」の伝統的な味わいを楽しみつつ今年度の締めくくりと致します。
〜グルナッシュとシラーの織りなす世界〜
南北ローヌの二大巨塔
■2014 Cote Rotie La Mouline(E.Guigal)
■2014 Cote Rotie La Landonne (E.Guigal)
■2014 Cote Rotie La Turque(E.Guigal)
■2014 Cotes du Rhone La Pialade (Chateau Rayas)
■2010 Cotes du Rhone Rouge Chateau de Fonsalette(Chateau Rayas)
■2010 Chateauneuf du Pape Rouge Pignan(Chateau Rayas)
北部代表として、ギガルの三つ子三兄弟、「コートロティのラ・ラ・ラ」です。
ギガル社の創業は戦後間もない1946年のこと。その後、わずか半世紀にして北部ローヌ有数の生産者へと急激に大成長を遂げました。年々値上がりし、ラヤスと並びローヌの超高級銘柄となっていて熟成したこれらの銘柄を水平で飲める機会はかなり少ないのでは。2014年のローヌは夏季の大雨により評価は低い年ですが、その分エレガントで早飲みできるヴィンテージです。
1966年からのラ・ムーリーヌは、凝縮感がありながら非常に繊細で上品。シルキーなテクスチャー。
1978年からのラ・ランドンヌは濃厚でタンニンが豊富、ガッチリとしたストラクチャーを持つ堅固な造り。
1985年からのラ・テュルクは特に希少性が高く、凝縮感たっぷりながら果実味も豊富でしなやかな造り、妖艶さが感じられます。
南部代表として、ラヤスをご用意。シャトーヌフ・デュ・パプ(以下CNDP)の生産者ですがある意味「らしくない」味わいに沼る方が最も多い偉大な生産者です。その味わいは常にブルゴーニュのトップ生産者と比較されます。ファーストラベルのCNDPもさることながらその多彩なラインナップとグルナッシュにこだわった他キュヴェもまごうことなきラヤス節が冴え渡ります。
ピアラードはラヤスのサードワイン的位置づけ。グルナッシュ種100%。通常、フォンサレットの若木とアサンブラージュで使わなかったもので造られます。力強さはありませんがとても滑らかで染み込むような旨味が楽しめます。フォンサレットは叔父のジャック・レイノーから譲り受けたシャトーでオランジュというローヌ入り口の小さな街に近い村にその畑はあります。ラヤスの他キュヴェとの違いはベースはグルナッシュですがサンソーやシラーも多くブレンドされ「ブレンドの妙が楽しめる」ところと言えます。
最後はピニャン。CNDPのセカンドラベルでグルナッシュ種100%。シャトーヌフ デュ パプに所有する区画の中で最も北に位置し、砂質ではなく粘土と丸石で形成される一般的なシャトーヌフの土壌に近い畑です。甘くスパイシーな香り、エレガントな酸味と果実味、しっかりした骨格があり口当たりは固いですが奥行きが深く素晴らしい余韻があるワインです。
ローヌワインをじっくり味わうこと、それは秋から冬への季節の移り変わりを楽しむ大人の為の贅沢な癒しの時間です・・・。
~ これが彼らの ANOTHER・SKY ~
郷愁のスーパー・タスカン
■2013 Luce (Luce della Vite)
■2004 Tenuta di Trinoro (Tenuta di Trinoro)
■1998 Le Pergole Torte (Montevertine)
■1997 Ornellaia (Tenuta dell'Ornellaia)
■1997 Tignanello (Antinori)
■1990 Solaia (Antinori)
■1981 Sassicaia (Tenuta San Guido)
スタートから全開で!まずは若めのルーチェから。フレスコ・バルディ家とロバート・モンダヴィのジョイントベンチャーとして発足したまさにイタリア版オーパス・ワン。モンタルチーノの最標高畑からメルロとサンジョヴェーゼを半々で造られる一品。続いては一気に20年前まで遡り、ポップなイラストとスワンの王冠が印象的なラベルのテヌータ・ディ・トリノーロ。
オーナーのフラケッティ氏は独学でワイン造りを始め、イタリアワインではなくフランスワインを目指していたそうです。
シュヴァル・ブランやヴァランドローで修行し、その巧みなメルローとカベルネ・フランのブレンドで見事に世界のトップワイナリーの立ち位置に打って出ました。続いては90年代に遡り何本か・・・。まずはペルゴーレ・トルテ、サンジョヴェーゼを愛し、サンジョヴェーゼに愛された漢、セルジオ・マネッティが生みの親。スーパータスカンに沸く前のイタリア
ワイン低迷期にあえてサンジョヴェーゼ100% のワインを打ち出して確固たる地位を築きました。
お次はオルネライア。ソライア、サッシカイアと共に「ライア」三兄弟と言われる一角です。アンティノリ家当主の弟により設立。カベルネ・ソーヴィニヨンをベースにブレンドの妙により造られるこのワインはまさにボルドーブレンド。
それでもやはりどこかここかイタリアの味わいを感じるのが不思議です。
続いてはティニャネロ。アンティノリ家が造る、スーパータスカンの先駆けでサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドし、小樽で熟成するという手法は当時としては革新的でした。続いてはそこから約10年遅れてリリースされた同家のソライア。メインのブレンド比率を逆転させて濃く濃密、モダンな味わいが特徴的でティニャネロとの対比が魅力的です。
飲み手により好みは分かれますが、一般的にはソライアの方が高い評価を得ています。
締めは81年まで遡る、元祖スーパータスカン、このジャンルの頂点に君臨するサッシカイア。何事も一番は強し、ですね。
ラフィットの苗木をもらって68年から世に送り出されたこのワインはカベルネの比率がオルネライアよりも高く(今はまた変わってきています。)ボルゲリの地で造られる最高峰のボルドーワインと表現できるでしょう。
伝統を重んじるあまり閉鎖的だったイタリアワインの視野を世界に向けさせ、品質を劇的に向上させました。
国際品種メインというイタリアワインのアナザー・スカイ(転換点)を深まる秋と共にお楽しみください。
~ ジュヴ レ・シ ャン ベ ル タ ン の 雄 ア ル マ ン・ル ソ ー V e r . 2 0 2 0 ~
Armand Rousseau という絶対王者
2020 Gevrey Chambertin
2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Les Cazetiers
2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaut Saint-Jacques
2020 Charmes Chambertin
2020 Mazis Chambertin
2020 Clos de La Roche
2020 Ruchottes Chambertin Clos des Ruchottes
2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Clos Saint-Jaques
2020 Chambertin Clos de Beze
2020 Chambertin
★Domaine Armand Rousseau★
18世紀初頭、心無いネゴシアンによって不正なブレンドが横行しており、商慣習上タブー視されていた元詰をアルマン・ルソー氏がダンジェルヴィル、グージュ、グリヴォらと組織を結成し1915年頃に実現。ネゴシアンに樽で売るのをいち早く止めてブルゴーニュワインの品質向上に大きな貢献をした。2代目のシャルル氏は、1959年当時には6haだった所有畑を14haまで拡大。所有面積の半分以上の8haをグラン・クリュが占める。シャルルはアルマン・ルソーの黄金時代を築きあげ伝説とまで言われていたが2016年の5月惜しまれながら93歳で亡くなった。現在はアルマンの孫に当たるエリックが切り盛りし、2012年には娘のシリエルも醸造に加わり正に盤石の布陣となっている。
ドメーヌ・アルマン・ルソーにとってワイン造りとは、「こちらがアペラシオンの特徴を表現するものではなく土壌の方から語りかけてくるものである」という。その言葉を体現するかのように、土壌本来の力に任せるため20年以上から肥料を使用していない。数年前よりリュット・レゾネに切り替え農薬もボルドー液や硫黄など昔から伝わるものを選ぶ。
収量は毎年行なう摘芽と摘房で25〜35hl/kaに抑える。新樽率は35%から、100%新樽のシャンベルタン、クロ・ド・ベーズ、クロ・サン・ジャックまで、格付にとらわれずワインの特徴によって使い分ける。2019年5月にドメーヌが正規輸入元に自分達のワインが再販されたり投機目的のグレーマーケットに流出していて、本当にワインを愛する消費者の手元に届かなくなってしまっている、という内容の文章を送りました。これにより、あくまで要請ベースだが、ネット販売自粛と非常識な高価格販売のドメーヌ側からお願いされた形となり、止まらぬこのドメーヌの人気ぶりが伺える。
~ゾロったゾロ目のグラン・クリュ~
バッカスの歓喜!ゼウスの涙!!
■2011 Grand Echezeaux (D.R.C)
■2000 Bonnes Mares(G.Roumier)
■1999 Clos de Vougeot (R.Engel)
■1988 Musigny (Vogue)
■1977 Richebourg (C.Noellat)
■1977 Romanee Saint Vivant (C.Molignier)
■1977 Charmes Chambertin (M.Truchot)
手始めというにはあまりにビッグ・フェイスの D.R.C からのスタートです。11は練れ始めた良い頃合いの一本です。
続いてはルーミエ、ボンヌ・マール、00はボルドーはグレート・ヴィンテージですがブルゴーニュは実はスモール・ヴィンテージ。酸味のエッジの効いた優美なボンヌ・マールをお楽しみください。続いてはルネ・アンジェルのクロ・ド・ヴジョ。99年はブルゴーニュの偉大なヴィンテージ。単に豊満なイメージでは無く、緻密なタンニンによる詰ま
った味わいは知的な印象さえ覚えます。今年の1月に04の同銘柄をワイン会にてお出ししましたが目を見張るほどの鮮やかさでした。続いて88のミュジニー、ヴォギュエです。不調と言われていた不遇の時代を乗り越え、丁度勢いつき始めた頃合い。
キング・オブ・ミュジニーの威厳を今回も見せてくれるでしょうか。
そしてここからは前述のルネ・アンジェルに続き、今は無き生産者を77という長期熟成ヴィンテージで3種。77は7月の長雨や8月の雷雨によりブルゴーニュのみならずフランス全土で振るわない年となりました。逆に上手く熟成していれば儚さを感じさせる記憶に刻まれる一本になることでしょう。シャルル・ノエラは80年代に消滅したジャイエと常に比較される伝説のドメーヌ。現存するシャルル・ノエラは商標だけ受け継がれた別物です。フラッグ・シップのリシュヴールで!
お次は今日(こんにち)のブルゴーニュのトップ・ドメーヌの一人、シルヴァン・カティアールの実父。
カティアール・モリニエを。トップスターの礎を造った代々受け継がれた伝統の味わいをお試しあれ。
最後は超絶レアなジャッキー・トルショーの前身ドメーヌ・モーフル・トルショで締めくくります。ジャッキー・トルショーが従兄弟のモーフル氏からその全技術を教わり彼のワインへと後々昇華させました。飲んだ経験がある方は教えて欲しい!というくらいな珍品です。2024年の夏を締めくくるに相応しい豪華なワイン会です。
皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
-ミネラルと旨味のせめぎ合い-
“Chardonnay” の夏・・!
■2018 Coteaux Champenois Blanc (De Sousa)
■2009 Meursault Les Luchets (Roulot)
■2009 Meursault (Arnaud Ente)
■2006 Meursault Goutte Dʼ Or(Comtes Lafon)
■1998 Batard Montrachet (Pierre Morey)
■1998 Batard Montrachet (Leflaive)
■1996 Corton Charlemagne (Domane Faiveley)
手始めにシャンパーニュの名門、「ド・スーザ」より、コトー・シャンプノワ・ブランを。アヴィズ村のシャルドネ100% でチョーキーで切れのある味わい。お次はルーロのムルソーを。今やムルソーのトップ生産者に君臨し、クリアーで引き締まった味わいと幾重にもなる旨味の層。今最高の飲み頃となっている09で!そして、お次はなんとあのアルノー・アントの登場です。
しかも同一ヴィンテージでルーロとの飲み比べ。92年にドメーヌを設立してからその人気は急速に上昇していますが、近年のそれはもうコシュ・デュリに次ぐレベル。弟のブノワ・アントも超優良生産者ですがやはり本家はこちらではないかと。
ヴィンテージは遡り、グラなヴィンテージでグラな畑を。「黄金の雫」と名付けられたこの畑は米初代大統領、トーマス・ジェファーソンが愛飲した畑としても有名です。腰の座ったラフォンの熟成グッド・ドールをお楽しみあれ。
ここからは特級畑を3種。ピエール・モレのバタール、フラッグシップ。ご存知ピエール・モレは88年から08年までの20年間にも及び、ルフレーヴの醸造長を勤めた、ルフレーヴの影の立役者です。
二足のわらじで自身の小さなドメーヌを経営。リッチでパワフルな「らしさ」が楽しめるバタール・モンラッシェです。
贅沢にも飲み比べはなんとルフレーヴのバタールです。シャルドネワイン会にこの生産者は外せません。
亡きアンヌ・クロードの作品は刻一刻とこの世から姿を消していきます。同一年、同一畑、同一醸造長、こんなに興味深い飲み比べはそうそうありません!そして最後はフェブレイのドメーヌラインの代表作であるコルトン・シャルルマーニュ。自社畑のロニェ、ルナルド、ル・コルトンに植わる僅かなシャルドネのキュヴェ。ヘーゼルナッツと蜂蜜の絡み合う深く長い余韻が期待できます。今年も昨年に続き、酷暑が予感されますが、鍛え上げられた切れ味抜群のミネラルをたっぷり含むシャルドネという品種だけに許されたテロワールの妙を、夏のシノワの風物詩としてご用意しました。皆様のご参加をお待ちしております。
~Red Line & White Line の秘宝~
ボンヌ丸 出航!!
2014 Bonnes Mares (D.Mortet)
2014 Bonnes Mares (Vougeraie)
2011 Bonnes Mares (R.Groffier)
2007 Bonnes Mares (G.Roumier)
1998 Bonnes Mares (J.F.Mugnier)
1990 Bonnes Mares (Vogue)
シノワ渋谷店、6月のワイン会は、あの船に乗りましょう、出発時間を知らせるベルが鳴り響きます。
そう、“ボンヌ丸”。小径によりテール・ブランシュ(白い土)とテール・ルージュ(赤い土)に別れた
この魅惑の畑を深堀りします。その味わいは秘宝と呼ぶにふさわしい、希少な生産者たちで贈ります。
ボンヌ・マールはコート・ドールでも最も有名な特級畑の1つ、15haの畑がシャンボール・ミュジニーとモレ・サンドニにまたがり、モレ側のわずかな面積をブルーノ・クレールが所有するロケーションです。さらにモレ側の上部から反対側の下部にかけて対角線上に走る小径がこの畑のキャラクターを分けています。上部は石灰質中心、下部は粘土質が中心、ちょっと変わってますね。畑の性質が違う以上、本来であれば別の畑とすべきである、という専門家の意見がある一方で2つの区画の融合して巧みにブレンドされた味わいもこの畑の魅力である、という人もいます。
こんなマニアックさがあるからブルゴーニュ・ラヴァーは止められませんね。
2014年に取得したドゥニ・モルテ、記念すべき最初のヴィンテージです。ヴージュレはボワゼグループのドメーヌブランド、資金面に裏付けされた完成された味わいが魅力的。ロベール・グロフィエは下部区画、ジョルジュ・ルーミエとミュニエは2つの区画を均等に所有。最後にこの区画の最大の生産者ヴォギュエ。下部区画らしいどっしりとした味わいには貫禄を感じます。
ボンヌ・マールは扱いづらい。所有者の数が大変多い上にテロワールも複雑だからだ。まず第一に、およそシャンボールのワインらしい味わいを持っていないのだが、まぎれもない野生的な血筋を見ると、よほどモレ・サン・ドニの近親ではないかと思える。レ・ザムルーズやミュジニの澄んだ果実味と異なり、ボンヌ・マールには果物の砂糖煮(コンポート)のような
ところがある。 ・・・ブルゴーニュワイン大全より引用・・・
耳を澄ませばシャンボール・ミュジニー(羊)の皮を被ったモレ・サン・ドニ(狼)の雄叫びが初夏の夜に聞こえてくるかもしれません。