regular tasting レアものから年代物まで、様々なワインを・・・

レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。 お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは 18:00 に抜栓します。

10 October 2024
31 Thursday

~ これが彼らの ANOTHER・SKY ~

郷愁のスーパー・タスカン

コース料理無し
¥58,800 (税、サービス料別・料理無し)

■2013 Luce (Luce della Vite)

■2004 Tenuta di Trinoro (Tenuta di Trinoro)

■1998 Le Pergole Torte (Montevertine)

■1997 Ornellaia (Tenuta dell'Ornellaia)

■1997 Tignanello (Antinori)

■1990 Solaia (Antinori)

■1981 Sassicaia (Tenuta San Guido)

スタートから全開で!まずは若めのルーチェから。フレスコ・バルディ家とロバート・モンダヴィのジョイントベンチャーとして発足したまさにイタリア版オーパス・ワン。モンタルチーノの最標高畑からメルロとサンジョヴェーゼを半々で造られる一品。続いては一気に20年前まで遡り、ポップなイラストとスワンの王冠が印象的なラベルのテヌータ・ディ・トリノーロ。
オーナーのフラケッティ氏は独学でワイン造りを始め、イタリアワインではなくフランスワインを目指していたそうです。
シュヴァル・ブランやヴァランドローで修行し、その巧みなメルローとカベルネ・フランのブレンドで見事に世界のトップワイナリーの立ち位置に打って出ました。続いては90年代に遡り何本か・・・。まずはペルゴーレ・トルテ、サンジョヴェーゼを愛し、サンジョヴェーゼに愛された漢、セルジオ・マネッティが生みの親。スーパータスカンに沸く前のイタリア
ワイン低迷期にあえてサンジョヴェーゼ100% のワインを打ち出して確固たる地位を築きました。
お次はオルネライア。ソライア、サッシカイアと共に「ライア」三兄弟と言われる一角です。アンティノリ家当主の弟により設立。カベルネ・ソーヴィニヨンをベースにブレンドの妙により造られるこのワインはまさにボルドーブレンド。
それでもやはりどこかここかイタリアの味わいを感じるのが不思議です。
続いてはティニャネロ。アンティノリ家が造る、スーパータスカンの先駆けでサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドし、小樽で熟成するという手法は当時としては革新的でした。続いてはそこから約10年遅れてリリースされた同家のソライア。メインのブレンド比率を逆転させて濃く濃密、モダンな味わいが特徴的でティニャネロとの対比が魅力的です。
飲み手により好みは分かれますが、一般的にはソライアの方が高い評価を得ています。
締めは81年まで遡る、元祖スーパータスカン、このジャンルの頂点に君臨するサッシカイア。何事も一番は強し、ですね。
ラフィットの苗木をもらって68年から世に送り出されたこのワインはカベルネの比率がオルネライアよりも高く(今はまた変わってきています。)ボルゲリの地で造られる最高峰のボルドーワインと表現できるでしょう。
伝統を重んじるあまり閉鎖的だったイタリアワインの視野を世界に向けさせ、品質を劇的に向上させました。
国際品種メインというイタリアワインのアナザー・スカイ(転換点)を深まる秋と共にお楽しみください。

9 September 2024
30 Monday

~ ジュヴ レ・シ ャン ベ ル タ ン の 雄 ア ル マ ン・ル ソ ー V e r . 2 0 2 0 ~

Armand Rousseau という絶対王者

コース料理無し
¥168,000 消費税,サービス料別

2020 Gevrey Chambertin

2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Les Cazetiers

2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaut Saint-Jacques

2020 Charmes Chambertin

2020 Mazis Chambertin

2020 Clos de La Roche

2020 Ruchottes Chambertin Clos des Ruchottes

2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Clos Saint-Jaques

2020 Chambertin Clos de Beze

2020 Chambertin

★Domaine Armand Rousseau★
18世紀初頭、心無いネゴシアンによって不正なブレンドが横行しており、商慣習上タブー視されていた元詰をアルマン・ルソー氏がダンジェルヴィル、グージュ、グリヴォらと組織を結成し1915年頃に実現。ネゴシアンに樽で売るのをいち早く止めてブルゴーニュワインの品質向上に大きな貢献をした。2代目のシャルル氏は、1959年当時には6haだった所有畑を14haまで拡大。所有面積の半分以上の8haをグラン・クリュが占める。シャルルはアルマン・ルソーの黄金時代を築きあげ伝説とまで言われていたが2016年の5月惜しまれながら93歳で亡くなった。現在はアルマンの孫に当たるエリックが切り盛りし、2012年には娘のシリエルも醸造に加わり正に盤石の布陣となっている。
ドメーヌ・アルマン・ルソーにとってワイン造りとは、「こちらがアペラシオンの特徴を表現するものではなく土壌の方から語りかけてくるものである」という。その言葉を体現するかのように、土壌本来の力に任せるため20年以上から肥料を使用していない。数年前よりリュット・レゾネに切り替え農薬もボルドー液や硫黄など昔から伝わるものを選ぶ。
収量は毎年行なう摘芽と摘房で25〜35hl/kaに抑える。新樽率は35%から、100%新樽のシャンベルタン、クロ・ド・ベーズ、クロ・サン・ジャックまで、格付にとらわれずワインの特徴によって使い分ける。2019年5月にドメーヌが正規輸入元に自分達のワインが再販されたり投機目的のグレーマーケットに流出していて、本当にワインを愛する消費者の手元に届かなくなってしまっている、という内容の文章を送りました。これにより、あくまで要請ベースだが、ネット販売自粛と非常識な高価格販売のドメーヌ側からお願いされた形となり、止まらぬこのドメーヌの人気ぶりが伺える。

8 August 2024
28 Wednesday

~ゾロったゾロ目のグラン・クリュ~

バッカスの歓喜!ゼウスの涙!!

コース料理無し
¥298,000 (税、サービス料別・料理無し)

■2011 Grand Echezeaux (D.R.C)

■2000 Bonnes Mares(G.Roumier)

■1999 Clos de Vougeot (R.Engel)

■1988 Musigny (Vogue)

■1977 Richebourg (C.Noellat)

■1977 Romanee Saint Vivant (C.Molignier)

■1977 Charmes Chambertin (M.Truchot)

手始めというにはあまりにビッグ・フェイスの D.R.C からのスタートです。11は練れ始めた良い頃合いの一本です。
続いてはルーミエ、ボンヌ・マール、00はボルドーはグレート・ヴィンテージですがブルゴーニュは実はスモール・ヴィンテージ。酸味のエッジの効いた優美なボンヌ・マールをお楽しみください。続いてはルネ・アンジェルのクロ・ド・ヴジョ。99年はブルゴーニュの偉大なヴィンテージ。単に豊満なイメージでは無く、緻密なタンニンによる詰ま
った味わいは知的な印象さえ覚えます。今年の1月に04の同銘柄をワイン会にてお出ししましたが目を見張るほどの鮮やかさでした。続いて88のミュジニー、ヴォギュエです。不調と言われていた不遇の時代を乗り越え、丁度勢いつき始めた頃合い。
キング・オブ・ミュジニーの威厳を今回も見せてくれるでしょうか。
そしてここからは前述のルネ・アンジェルに続き、今は無き生産者を77という長期熟成ヴィンテージで3種。77は7月の長雨や8月の雷雨によりブルゴーニュのみならずフランス全土で振るわない年となりました。逆に上手く熟成していれば儚さを感じさせる記憶に刻まれる一本になることでしょう。シャルル・ノエラは80年代に消滅したジャイエと常に比較される伝説のドメーヌ。現存するシャルル・ノエラは商標だけ受け継がれた別物です。フラッグ・シップのリシュヴールで!
お次は今日(こんにち)のブルゴーニュのトップ・ドメーヌの一人、シルヴァン・カティアールの実父。
カティアール・モリニエを。トップスターの礎を造った代々受け継がれた伝統の味わいをお試しあれ。
最後は超絶レアなジャッキー・トルショーの前身ドメーヌ・モーフル・トルショで締めくくります。ジャッキー・トルショーが従兄弟のモーフル氏からその全技術を教わり彼のワインへと後々昇華させました。飲んだ経験がある方は教えて欲しい!というくらいな珍品です。2024年の夏を締めくくるに相応しい豪華なワイン会です。
皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

7 July 2024
30 Tuesday

-ミネラルと旨味のせめぎ合い-

“Chardonnay” の夏・・!

コース料理無し
¥69,800 (税、サービス料別・料理無し)

■2018 Coteaux Champenois Blanc (De Sousa)

■2009 Meursault Les Luchets (Roulot)

■2009 Meursault (Arnaud Ente)

■2006 Meursault Goutte Dʼ Or(Comtes Lafon)

■1998 Batard Montrachet (Pierre Morey)

■1998 Batard Montrachet (Leflaive)

■1996 Corton Charlemagne (Domane Faiveley)

手始めにシャンパーニュの名門、「ド・スーザ」より、コトー・シャンプノワ・ブランを。アヴィズ村のシャルドネ100% でチョーキーで切れのある味わい。お次はルーロのムルソーを。今やムルソーのトップ生産者に君臨し、クリアーで引き締まった味わいと幾重にもなる旨味の層。今最高の飲み頃となっている09で!そして、お次はなんとあのアルノー・アントの登場です。
しかも同一ヴィンテージでルーロとの飲み比べ。92年にドメーヌを設立してからその人気は急速に上昇していますが、近年のそれはもうコシュ・デュリに次ぐレベル。弟のブノワ・アントも超優良生産者ですがやはり本家はこちらではないかと。
ヴィンテージは遡り、グラなヴィンテージでグラな畑を。「黄金の雫」と名付けられたこの畑は米初代大統領、トーマス・ジェファーソンが愛飲した畑としても有名です。腰の座ったラフォンの熟成グッド・ドールをお楽しみあれ。
ここからは特級畑を3種。ピエール・モレのバタール、フラッグシップ。ご存知ピエール・モレは88年から08年までの20年間にも及び、ルフレーヴの醸造長を勤めた、ルフレーヴの影の立役者です。
二足のわらじで自身の小さなドメーヌを経営。リッチでパワフルな「らしさ」が楽しめるバタール・モンラッシェです。
贅沢にも飲み比べはなんとルフレーヴのバタールです。シャルドネワイン会にこの生産者は外せません。
亡きアンヌ・クロードの作品は刻一刻とこの世から姿を消していきます。同一年、同一畑、同一醸造長、こんなに興味深い飲み比べはそうそうありません!そして最後はフェブレイのドメーヌラインの代表作であるコルトン・シャルルマーニュ。自社畑のロニェ、ルナルド、ル・コルトンに植わる僅かなシャルドネのキュヴェ。ヘーゼルナッツと蜂蜜の絡み合う深く長い余韻が期待できます。今年も昨年に続き、酷暑が予感されますが、鍛え上げられた切れ味抜群のミネラルをたっぷり含むシャルドネという品種だけに許されたテロワールの妙を、夏のシノワの風物詩としてご用意しました。皆様のご参加をお待ちしております。

6 June 2024
25 Tuesday

~Red Line & White Line の秘宝~

ボンヌ丸 出航!!

コース料理無し
¥98,800 消費税・サービス料別

2014 Bonnes Mares (D.Mortet)

2014 Bonnes Mares (Vougeraie)

2011 Bonnes Mares (R.Groffier)

2007 Bonnes Mares (G.Roumier)

1998 Bonnes Mares (J.F.Mugnier)

1990 Bonnes Mares (Vogue)

シノワ渋谷店、6月のワイン会は、あの船に乗りましょう、出発時間を知らせるベルが鳴り響きます。
そう、“ボンヌ丸”。小径によりテール・ブランシュ(白い土)とテール・ルージュ(赤い土)に別れた
この魅惑の畑を深堀りします。その味わいは秘宝と呼ぶにふさわしい、希少な生産者たちで贈ります。
ボンヌ・マールはコート・ドールでも最も有名な特級畑の1つ、15haの畑がシャンボール・ミュジニーとモレ・サンドニにまたがり、モレ側のわずかな面積をブルーノ・クレールが所有するロケーションです。さらにモレ側の上部から反対側の下部にかけて対角線上に走る小径がこの畑のキャラクターを分けています。上部は石灰質中心、下部は粘土質が中心、ちょっと変わってますね。畑の性質が違う以上、本来であれば別の畑とすべきである、という専門家の意見がある一方で2つの区画の融合して巧みにブレンドされた味わいもこの畑の魅力である、という人もいます。
こんなマニアックさがあるからブルゴーニュ・ラヴァーは止められませんね。
2014年に取得したドゥニ・モルテ、記念すべき最初のヴィンテージです。ヴージュレはボワゼグループのドメーヌブランド、資金面に裏付けされた完成された味わいが魅力的。ロベール・グロフィエは下部区画、ジョルジュ・ルーミエとミュニエは2つの区画を均等に所有。最後にこの区画の最大の生産者ヴォギュエ。下部区画らしいどっしりとした味わいには貫禄を感じます。
ボンヌ・マールは扱いづらい。所有者の数が大変多い上にテロワールも複雑だからだ。まず第一に、およそシャンボールのワインらしい味わいを持っていないのだが、まぎれもない野生的な血筋を見ると、よほどモレ・サン・ドニの近親ではないかと思える。レ・ザムルーズやミュジニの澄んだ果実味と異なり、ボンヌ・マールには果物の砂糖煮(コンポート)のような
ところがある。  ・・・ブルゴーニュワイン大全より引用・・・
耳を澄ませばシャンボール・ミュジニー(羊)の皮を被ったモレ・サン・ドニ(狼)の雄叫びが初夏の夜に聞こえてくるかもしれません。 

5 May 2024
21 Tuesday

~薫風に乗り時代を駆ける~

DEAD or ALIVE

コース料理無し
¥57,800 (税、サービス料別・料理無し)

1969 Ch.Canon la Gaffliere

1968 Ch.Figeac

1966 Ch.Pavie

1958 Ch.Pontet Canet

1958 Ch.Pichon Longueville Comtesse de Lalande

1958 Ch.Latour

シノワ渋谷店、5月のワイン会は、古酒ボルドー。サン・テミリオンとポイヤックにフォーカスして
60年代から50年代へとタイムスリップ!特に58年のボルドーは59年に次ぐ傑出ヴィンテージ。
生きてるの、死んでるの!? ボルドーワインの長期熟成能力の真髄に刮目せよ!
よく、こんな質問を頂きます。「ワインってどのくらい持つものなんですか?」
こんな感じにお返しします。「銘柄にもよりますが白より赤の方が、赤でもブルゴーニュよりもボルドーが長熟です。」実際のところ過去2019年度 年末ワイン会でもお出しした1919年のラフィットは間違いなく「生きて」いました。つまり極端なことを言うと100年持つものもある、と言うことです。ただし、主観から申し上げますとボルドーワインと言えども50年を超えてくるとその生存確率は目に見えて減ってくる、考えます。「死ぬ」と言う表現が適切かは分かりませんがいわゆる酸化状態への依存度合いは高くなり、紹興酒、ブランデー、アモンテリャードなどを連想させる味わいになります。「空気との戦いに負ける」、なんて表現したりもします。
同時に、生きてさえいれば「官能的な」と言う表現はこの頃からようやく当てはまるのではないか、とも考えます。60年代はサン・テミリオンから3種、メルロー種主体のワインはカベルネと比べて腐葉土のような、トリュフのような、ムスクのような香りが顕著になり、より柔らかくじんわり染み入る味わいへと変化していきます。66年は特に良年です。
50年代からは傑出ヴィンテージの58年でかつメドックでももっとも長熟なポイヤック村に絞り込みご用意します。
そこはかとなく香るお香のごとし香りとグリーンノート。かつてはそれぞれの要素に感じていた酸甘渋旨が渾然一体となり、一種別次元の飲み物へと変貌を遂げるでしょう。
ピション・ラランドは「貴婦人」と称されシャトー・ラ・トゥールは一級格付けシャトーの中でも強く雄々しい味わい、すなわち「キング」。これらのワインの変化を同時に楽しめるのはシノワのワイン会以外にはありません!
薫風(初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風)の吹く頃に、目をひらけば64年前へのタイムトラベラーになる、それは現実世界へ戻ってきたくなくなるかもしれない体験になるっ!?皆様のご参加をお待ちしております。

4 April 2024
23 Tuesday

ニュイ・サン・ジョルジュというなかれ

いぶし銀の本気

コース料理無し
¥45,800 消費税・サービス料別

■2014 Vin de France Blanc (P.Roch)
ヴァン・ド・フランス・ブラン(P. ロック )
■2019 Nuits Saint Georges (Esprit Leflaive)
ニュイ・サン・ジョルジュ(エスプリ・ルフレーヴ)
■2014 Nuits Saint Georges (P.Roch)
ニュイ・サン・ジョルジュ(P. ロック )
■2009 Nuits Saint Georges Les Proces (A.Lachaux)
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・プロセ(A. ラショー )
■1999 Nuits Saint Georges Les Proces (R.Arnoux)
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・プロセ(R. アルヌー )
■1982 Nuits Saint Georges 1er cru (P.Bouree)
ニュイ・サン・ジョルジュ(P. ブーレ )
■1976 Nuits Saint Georges Les Meurgers (C.Molinier)
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ミュルジェ(C. モリニエ)

シノワ渋谷店、4月のワイン会は、ニュイ・サン・ジョルジュ村(以下 NSG) にフォーカス。一見すると地味に思われがちなこの村のワインですが南北に長くムーザン川を境にそのキャラクターは大きく異なります。そんないぶし銀の村の魅力を再発見していただける企画です。
スターターからちょっとトリッキーな一本を。この村に本拠地を置くプリューレ・ロックのシャルドネ100% のオレンジワイン。旨味と爽やかさ、綿密なタンニンが印象的です。次にルフレーブ、エスプリは同生産者のネゴス物。
2018年からスタートしたこのブランドは深くルフレーヴが介入した葡萄のみを買い付け、年間3000ー5000本程のミクロ・ネゴス的立ち位置。この価格でこの世界的生産者を楽しめることが魅力です。お次は故ロック本人の味わいを身体に刻むべし、といったこの生産者の永久不滅のスタンダード。パワフルさと2014年らしい繊細さが見事に融合しています。
そして並べて二本、意味のある一級畑の飲み比べ。プロセは NSG 心臓部の丘の一級郡の北に位置します。VR 村のラショーと言えば昨今ではまず手に入らない垂涎の的。ロベールは95年に故人となっているのでこの二本はパスカルの作品です。
ブルゴーニュにおける良年ヴィンテージ、10年越しの飲み比べをお楽しみください。
P. ブレ社は GC 村に本拠地を置くネゴシアン兼ドメーヌで、蔵出しの古酒を良心的価格にてリリースすることに定評があります。
その味わいはクラシックそのもの。重心が低く、ザラつくタンニン感と腐葉土、タバコの香り、最近はこういうブルゴーニュが少なくなり画一感を感じることは果たして良いことなのか、悪いことなのか・・。
締めは76年、長期熟成の一級畑ミュルジェを。カティアール・モリニエは現在超入手な生産者、シルヴァン・カティアールの前進です。アルフレッド→アンドレ→シルヴァン→セバスチャンとそのスタイルを変えながら脈々と受け継がれ、また
変化をしていくその様こそまさにブルゴーニュワインの真骨頂。アンドレの代で無くなった貴重なドメーヌ物をその時代の背景を想いながらワインと対話をしてみるのも一興かもしれません。
商業的なイメージを感じるこの村(街)の中にもふと目を向けると粒揃いのワイン達が宝石のように転がっています。
新たな発見をしに奮ってのご参加をお待ちしております。

3 March 2024
26 Tuesday

~ブルゴーニュ・ルージュの讃美歌~

新時代の覚醒

コース料理無し
¥32,800 (税、サービス料別・料理無し)

■1974 Bourgogne Rouge (Grivelet P&F)

■1999 Bourgogne Rouge (G.Roumier)

■2011 Bourgogne Rouge (C.Dury)

■2017 Vin de France Jennot (Y.Durieux)

■2019 Bourgogne Hautes Cotes de Beaune Orchis Rouge (H.N.Ferrand)

■2021 Gevrey Chambertin Cuvee Alexandrine (M.Roy)

■2021 Nuits Saint Georges Les Herbues (N.Faure)

ブルゴーニュ・ルージュ 3 種についてはもはや説明不要の生産者達。今は消滅してしまったドメーヌ、グリヴレのネゴシアン物。良年のジョルジュ・ルーミエ、飲み頃に入ったコシュ・デュリ。年代こそ違えど、それぞれの根底の味わいであるブルゴーニュ・ルージュは美しい歌を奏でてくれるでしょうか。
ヤン・ドリューは 2010 年に設立されました、プリューレ・ロックの元で栽培を担当していて、そのナチュラルな造りを学びブルゴーニュの中でも注目されていないマイナーな産地でそのテロワールを最大限に表現することを信念としています。
そしてアンリ・ノーダン・フェラン。クレール・ノーダンは女性生産者で知る人ぞ知る、ジャン・イヴ・ビゾの妻。
1994 年にドメーヌを引き継ぎます。オルキス、とは「蘭」の意。その名に恥じない優美さとしっかりした旨味を湛えた逸品です。マルク・ロワはジュヴレ・シャンベルタンに特化した家族経営の小規模生産者。3代目のマルク・ロワがドメーヌとして元詰めを開始し、現在は4代目の一人娘アレクサンドリーヌが運営します。フラッグ・シップのアレクサンドリーヌは結実不良(ミランダージュ)を起こしたブドウのみを使用するというかなり変わったこだわりから生まれる逸品で、小粒になることから得られる天然の凝縮感を感じ取れるワインになるということが利点だそうです。
最後はニコラ・フォールのニュイ・サン・ジョルジュ、フラッグシップのゼルビュを。2013 年にデビュー。ニュイ・サン・ジョルジュは周知の通り、南北に長い村でそのワインのキャラクターは南北で大きく違います。ゼルビュはヴォーヌ・ロマネに接する北東の畑でそのキャラクターは妖艶さを感じさせます。DRC、プリューレ・ロック、J.L. シャーヴといった名だたる生産者の元で修行し、ワインの熟成は DRC の一年使用樽(銘柄非公開)を使用、生産量の少なさからすでに幻の生産者と言えます。伝統が粛々と息づくこの地において新時代の到来を告げる生産者達と古典的生産者を集めたちょっとマニアック、でもかなり楽しい、そんなワイン会です。この価格はもう二度とないでしょう。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

2 February 2024
27 Tuesday

Happy Valentine! !

Aÿ am Bollinger!

コース料理無し
¥65,000 71500

■ M.V Bollinger PN AYC18

■ M.V Bollinger PN TX 17

■ M.V Bollinger PN VE 15

■2002 Bollinger La Grande Annee

■2004 Bollinger La Grande Annee Rose

■2008 Bollinger R.D.

■2013 Bollinger La Côte aux Enfant

■2012 Bollinger Vieilles Vignes Francaises

スタートは3本立ての PN コレクションです。このシリーズは2015年ヴィンテージから始まった新たな試み。数字のヴィンテージを中心として、過去約10年遡りアッサンブラージュされたピノ・ノワール100% の特別キュヴェで、アッサンブラージュの中心となる村の名前を表記し、シリーズ化しています。ヴェルズネィ、トキシエール、アイ。余談ですが16は同じくトキシエール村が採用されました。ジューシーなアイ、繊細なトキシエールミネラルに富むヴェルズネィ。
三者三様の飲み比べはそうそう出来ませんよ。
お次はボランジェの「顔」。熟成ヴィンテージシャンパーニュ、偉大なる年を意味するグラン・ダネを白とロゼで。現在はそれぞれ14と12が最新ヴィンテージになっています。
お次は(Recemment Degorge( レサマン・デゴルジェ)最近のオリ引きを意味する通称アール・ディー。忍耐強くじっくりと熟成させた時間と、デゴルジュマンのタイミング、この 2 つの「時間」のコントラストが奏でるラグジュアリーなハーモニーが R.D. の魅力です。そして、こんなキュヴェ知らなかった!という方も多いはず。ラ・コート・オー・ザンファン。
アイ村の単一畑であるラ・コート・オー・ザンファンはあのコトー・シャンプノワの畑です。昨年の2012ヴィンテージがリリースされると瞬く間に市場から姿を消しました。それもそのはず、年間生産量はわずか数百本。世界規模から見ればゼロに等しい数値です。シノワではセカンドリリースの2013ヴィンテージを運よく一本入手出来ました。
さあ、締めはやはりボランジェのフラッッグシップ、V.V フランセーズの最新ヴィンテージです。砂地に植えられた接木なしの古樹から造られる希少な銘柄はひとたびフィロキセラが侵入したら終わりです。13 年ヴィンテージが先だってリリースされたことからも12年のポテンシャルが期待出来ます。アイ村伝統メゾンのボランジェの魅力を最新事情を絡めながら
ギューっと凝縮したこのワイン会。皆様にとって記憶に残るヴァレンタインの企画となれば幸いです。

1 January 2024
30 Tuesday

〜囲われの美女たち〜

香 囲 粉 陣

コース料理無し
¥108,000 消費税・サービス料別

■2005 Morey Saint Denis Clos de La Bussiere (G.Roumier)

■2004 Clos Saint Denis (Dujac)

■2004 Clos-Vougeot (R.Engel) 

■1999 Gevrey Chambertin Clos St.Jacques  (Fourrier) 

■1998 Clos de Vougeot (A.H.Noellat) 

■1990 Chambertin Clos de Beze (D.Laroze)

■1989 Clos de Tart (Mommesin) 

「香囲粉陣」、それは沢山の美女に囲まれているという例え。シノワ渋谷店の新春ワイン会は「クロ(Clos=囲い)」をテーマにしたワイン会。クロづくしで選りすぐりの極上のワイン達をご用意いたしました。果たして囲まれているのは美女たちなのか、それとも飲み手の貴方なのか・・!めくるめくClosの世界へ突入です!極上ワインのスタートを切るのはジョルジュ・ルーミエのクロ・ド・ラ・ビシェール。シャンボール村のカリスマの造るMSDはまさに両村のいいとこ取り、タフさとしなやかさが見事に融合しています。
そしてこれまた今やうなぎのぼりの価格となったドゥジャック、クロ・サン・ドニ。
ジュヴレやシャンボール、白も手がけますがやはりこの生産者はモレでしょう。フィネスの極みとも言える04の可憐な特級畑をお楽しみください。そしてお次は04を最後に消滅した幻のドメーヌ、ルネ・アンジェル。最終ヴィンテージと彼の
フラッグシップのクロ・ヴジョ。当主の急死による後の売却価格はヴォーヌ・ロマネでは過去最高の取引額となったそうです。
そしてお次はしばしば特級を凌ぐポテンシャルを見せるクロ・サン・ジャック。この畑の五傑の一人、フーリエのドメーヌ物です。硬派一徹、その味わいは実直そのもの。足し引き無しの王道ブルゴーニュ、ここにあり。
お次は伝説の生産者、シャルル・ノエラの正式な血統、アラン・ユドロ・ノエラのクロ・ド・ヴジョ。現当主のシャルル・ヴァン・カネットがまだ10歳の頃の正真正銘彼の祖父であるアラン・ユドロの作品です。彼の双璧フラッグシップのリシュ
ヴールと並ぶクロ・ド・ヴジョは名家の伝統の味わいを堪能する事のできる作品です。さて、お次も名門ドルーアン・ラローズ。ジュヴレイ村に居を構え、シャンボールと合わせてグラン・クリュを6つも所有。
家族経営規模としては異例の生産量の半分が特級畑という、衝撃的な事実があります。強さと張りが特徴のクロ・ド・ベーズ。35年という経年は1つの熟成に対しての答えを見出せるのではないでしょうか。
締めは「クロ」をテーマにして外すことは出来ません、モメサン所有時代の89、クロ・ド・タール。タール修道院が単独所有した1141年から一度も分割されずにたったの4所有者のみ。という今回のテーマのトリを飾るのにふさわしき一本
です。
「クロ」という一度もチャレンジした事のなかった、このテーマの為に約4年間かけて少しづつ集めた至極のワイン達。
「美女」は一種の例えではありますが、ブルゴーニュラヴァーにとっては堪らない内容に仕上がったと自負しております。皆様の奮ってのご参加を心よりお待ちしております。

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regular tasting
  • お1人様より承っております。
  • キャンセルは、開催日の3日前までにお願いいたします。
  • 当日、ワインのコンディションよっては同等クラスのものと交換させていただく場合もございます。予めご了承ください。
  • ワインは 18:00 に抜栓します。
  • 表示金額は税込表記になっております。
    10%のサービス料を頂戴いたします。
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