レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。
12
December
2025
〜熟成の官能美に溺れて〜
偉大なブルゴーニュ年代記
1996 Romanée-Saint-Vivant(l'Artot)
ロマネ・サン・ヴィヴァン(ラルロ)
1996 Richebourg (A.Gros)
リシュブール(アンヌ・グロ)
1989 Musigny (J.Prieur)
ミュジニー(ジャック・プリウール)
1979 Chambolle Musigny Les Amoureuses (Vogue)
シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ(ヴォギュエ)
1976 Vosne-Romanée Les Beaumonts (A.Cathiard)
ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボーモン(アンドレ・カティアール)
1976 Vosne-Romanée Clos de Reas (J.Gros)
ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デ・レア (ジャン・グロ)
1973 Echezeaux (M.Mugnuret)
エシェゾー (モンジャール・ミュニレ)
12月ワイン会第2弾は、ブルゴーニュ最良のテロワール、最上の造り手にフォーカスしたワイン会です。
まずは1996年のグラン・クリュ2種を比較していただきます。
ブルゴーニュで永遠のライバル関係にある、「ロマネ・サン・ヴィヴァン」と「リシュブール」からスタートします。デュジャックのジャック・セイスの元で修行し、その造りを引き継いだ唯一の生産者ラルロと、グロ一族を代表するアンヌ・グロ。
聖地「ミュジニー」からは、斜面上部のラ・コンブ・ドルヴォーの区画を唯一所有するジャック・プリウールをご用意致しました。グレート・ヴィンテージ1989年産です。
続いてこの村を象徴する造り手で、1450年創業のヴォギュエにバトンタッチ。畑は憧れの「レ・ザムルース」。グラン・クリュに最も近いと言われている畑から、現在最も飲み頃を迎えている1979年を。
その後はヴォーヌ・ロマネ村の1976年産1級畑を2種同時に楽しんで頂きます。「レ・ボーモン」と「クロ・ド・レア」。どちらもドメーヌの虎の子、そしてどちらも先代、名人の誉高いアンドレ・カティアールとジャン・グロです。
トリは70年台から80年台にかけて高い名声を誇った、先代ジャン・モンジャールの作です。この時代はスケールが大きく豊潤、そして退廃的。ワインはグラン・クリュ「エシェゾー」です。ブルゴーニュ史に輝く綺羅星のワインが、熟成の時を経て煌びやかな官能美を放ちます。
スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。
12
December
2025
~5大シャトー プラス2~
偉大なボルドー年代記
1983 Chateau Mouton Rotsuchild(Pauillac)
シャトー・ムートン・ロートシルト(ポイヤック)
1983 Chateau Latour(Pauillac)
シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
1983 Chateau Lafite Rotsuchild(Pauillac)
シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤック)
1970 Chateau Haut Brion(Pessac-Leognan)
シャトー・オー・ブリオン(ペサック・レオニャン)
1959 Chateau Leoville Las Cases(Saint-Julien)
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(サン・ジュリアン)
1957 Chateau Ducre Beaucaillou(Saint-Julien)
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ (サン・ジュリアン)
1957 Chateau Margaux( Margaux)
シャトー・マルゴー (マルゴー)
12月ワイン会第1弾は、ボルドーの5大シャトーにスーパーセカンド2シャトーを加え、豪華なラインナップで開催します。
まずは1983年の5大シャトーから、ポイヤック村の綺羅星シャトーの三つ巴対決です。
1855年の格付け当時は2級筆頭ながら唯一例外として昇格した「シャトー・ムートン・ロートシルト」、最もスケールが大きく逞しく荘厳な「シャトー・ラトゥール」、格調とエレガンスの極致にしてノーブルの粋「シャトー・ラフィット・ロートシルト」の比較です。
続いてグラーヴ地区ながら圧倒的な品質のため1級に格付けされた「シャトー・オー・ブリオン」。
その後はスーパーセカンドを代表する「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」と「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ」が続きます。1959年は20世紀最高のヴィンテージに数えられる超当たり年。
トリは「シャトーマルゴー」で本日の余韻をお楽しみください。
1950年代はクラシック・ボルドーを堪能できる最後の時代、ボルドーワインが美しく花開いた姿を、どうぞお楽しみください。
スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。
11
November
2025
〜白トリュフとジビエで楽しむピエモンテ〜
ピエモンテの宝石
2021 Gaia & Rey Chardonnay (Gaja)
2022 ガヤ・アンド・レイ・シャルドネ(アンジェロ・ガヤ)
2017 Barolo Romirasco (A.Conterno)
2017 バローロ・ブッシア ロミラスコ (アルド・コンテルノ)
2007 Barolo Cerequio (R.Voerzio)
2007 バローロ・チェレクイオ(ロベルト・ヴォエルツィオ)
2000 Costa Russi (Gaja)
2000 コスタ・ルッシ (アンジェロ・ガヤ)
1998 Barbaresco Vigneto Brich Ronchi (A.Rocca)
1998 バルバレスコ・ヴィニェート・ブリック・ロンキ (アルビーノ ロッカ)
1993 Barolo Bric del Fiasc (P.Scavino)
1993 バローロ・ブリック・デル・フィアスク(パオロ・スカヴィーノ)
1990 Barolo Falletto Vigna Le Rocche Riserva Red Label (B.Giacosa)
1990 バローロ・ファレット・ヴィーニャ・レ・ロッケ・リゼルヴァ (ブルーノ・ジャコーザ)
スタートは帝王ガヤが造るイタリア・シャルドネの最高峰「ガヤ&レイ」。イタリアのモンラッシェと称されるこのワインは、娘のGAIAと祖母のREIに捧げられたキュヴェです。いかにもイタリアらしい家族の名を冠したリッチなワインから幕開きです。続いてバローロの頂点に立つ生産者の一人、アルド・コンテルノが造る3つのクリュの中の最高峰「ロミラスコ」です。アルド・コンテルノのワインは数あるバローロの中で、薔薇の花束を彷彿とさせる陶酔的な香りが魅力の、最もエレガントで品格があり美しいスタイル。続くロベルト・ヴォエルツィオはランゲのラ・モッラ村で1986年に創業し、バローロ最高の栽培家と言われています。その徹底した低収量は、1本の樹から2〜3房の収穫、さらに1房の半分近くをカットし、より熟度の高い実のみを使うため、できるワインは凝縮してエネルギーに満ち、ネクターのようなエッセンスを感じます。「チェレクイオ」はバローロ最上の畑の一つで、その斜面上部のみを所有しています。
続いてバルバレスコから2種のワインをご用意しました。アンジェロ・ガヤは伝統的な大樽での長期熟成のスタイルに、バリックと単一畑の概念を持ち込んだ革新者です。1967年に購入した「コスタ・ルッシ」の畑は、たっぷりした果実味と優美な酸味、フィネスがあり繊細でエレガント。続くアルビーノ・ロッカの「ヴィニェート・ブリック・ロンキ」は、バルバレスコの中でも最高評価の畑の一つで、ガヤと並び称される生産者です。樹齢も60〜80年、有機農法で栽培されています。ブルゴーニュに何度も赴き影響を受けたその造りは、滑らかで官能的、奥行きのある複雑な味わいを堪能できます。
最後は熟成した偉大なクリュのバローロに戻ります。パオロ・スカヴィーノは1921年創業という歴史ある生産者でありながら、モダンバローロの旗手。1993年の「ブリック・デル・フィアスク」が世界でセンセーショナルを巻き起こし、現代バローロの先駆けになった傑作です。非常に丁寧な抽出で種に含まれる強烈なタンニンを除去したそのワインは、力強さとシルキーな舌触りのバローロを生み出しました。大トリは誰もが憧れるブルーノ・ジャコーザの赤ラベルです。それも最高峰のヴィンテージ、1990年をご用意いたしました。畑はセッラルンガ・ダルバ村の標高300メートルに位置するファレットの中で最上の区画「ファレット・ヴィーニャ・レ・ロッケ」です。レースを思わせる優美なタンニンと美しい酸味、豊かなミネラル、そして濃密でありながら、飛翔するが如く軽やかで完全な球体のバランス。バローロの真髄を味わえます。
秋の夜長に素晴らしいピエモンテのワインと料理で、素敵な時間をお過ごしください。どうぞお楽しみに!
11
November
2025
~ポルチーニと幻のキアニーナ牛で楽しむトスカーナ~
トスカーナの至宝
2022 Massetino (Tenuta dell'Ornellaia)
2022 マッセティーノ(テヌータ・デル・オルネライア)
2018 Brunello di Montalcino Selezione Madonna delle Grazie (Il Marroneto)
2018 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・セレツィオーネ・マドンナ・デッレ・グラツィエ(イル・マッロネート)
2015 Brunello di Montalcino Riserva (Poggio di Sotte)
2015 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ(ポッジョ・ディ・ソット)
2005 Brunello di Montalcino Tenuta di Nuova (Casanova di Neri)
2005 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・テヌータ・ディ・ヌオヴァ(カサノヴァ・ディ・ネリ)
2003 Ornellaia (Tenuta dell'Ornellaia)
2003 オルネッライア(テヌータ・デル・オルネライア)
1997 Tenuta di Trinoro 1500ml (Tenuta di Trinoro)
1997 テヌータ・ディ・トリノーロ・マグナム(テヌータ・ディ・トリノーロ)
スタートはボルゲリを代表する生産者、オルネッライアが造るメルロの傑作、イタリアのル・パンとも称されるマッセートのセカンド、マッセティーノです。同じ区画の若樹から、90%メルロ、10%カベルネ・フランの割合で造られます。ゴージャスで官能的、WA95点の高評価。2017年に初リリースされました。その後はブルネロ・ディ・モンタルチーノが3種続きます。まずはイル・マッロネートの最上級キュヴェ、2018年のマドンナ・デッレ・グラツィエから。2010年と2016年にWA100点を獲得。「モンタルチーノにおける完璧なサンジョベーゼ」と称賛されたこのスペシャル・キュヴェは、標高400メートルに位置する単一畑で、2500リットルの大樽で41カ月熟成されています。シルクの舌触りと繊細さ、しなやかで長い余韻、イタリアンエレガンスの最高峰です。続いてポッジョ・ディ・ソットが造る2015年のリゼルヴァ。こちらも2016年にWA100点を獲得、2015年はそれに匹敵する出来です。畑は標高200〜400メートルの斜面に位置し、芳醇で透明感の際立つピュアさを持っています。カサノヴァ・ディ・ネリ2005年テヌータ・ディ・ヌオヴァは、ワインスペクター誌2006年版年間トップ100の第1位を獲得した、ブルネロ史上でも歴史的なワインです。2つの最高区画の畑から造られたこのワインは、複雑で厚みのあるシルキーなスタイルで、豊かで滑らかで色気があり、旨みもたっぷり。こちらも2006年、2010年で100点を獲得。
続く2種はスーパータスカン。ボルゲリワインの黎明期の一つであり筆頭、1981年にロドヴィゴ・アンティノリにより設立され、1985年に生まれたオルネッライアです。2003年はカベルネ・ソーヴィニヨン60%、カベルネ・フラン20%、メルロ15%、プティ・ヴェルド5%という、まさにボルドーブレンド。ワインはボルドーに比べると色彩に富み、明るく優美。最後はトスカーナ南東部サルテアーノという、周りに全くワイナリーがないトスカーナの原風景が広がる未開の地に設立された新星テヌータ・ディ・トリノーロ。畑は標高450〜650メートルという高地にあり、内陸のため昼間は高温で昼夜の寒暖差が大きいエリアです。オーナーのアンドレア・フランケッティ氏は、収穫を40回に分け、ヘクタール辺り1万本の超密植、1本の樹から5房のみという、徹底した厳格さ。シュヴァル・ブランに憧れ目指している故、カベルネ・フランが大半を占めますが、そのワインは異次元のパワーを有し、旨みもたっぷり。トスカーナの煌めく太陽を感じさせます。徹底して豊かでおおらか、そして牛肉のステーキが食べたくなります。
皆様をトスカーナの丘にお連れします。どうぞお楽しみに!