
レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。

〜偉大な村の至高のシャトー〜
第1弾!年末スペシャルワイン会

2009 Les Forts de Latour(Pauillac)
2009 レ・フォール・ド・ラトゥール(ポイヤック)
2006 Chateau Latour(Pauillac)
2006 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
1996 Chateau Latour(Pauillac)
1996 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
1985 Chateau Latour(Pauillac)
1985 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
1975 Chateau Latour(Pauillac)
1975 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
1961 Chateau Latour(Pauillac)
1961 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
1957 Chateau Latour(Pauillac)
1957 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
2023年度の年末スペシャルワイン会第1弾は、ボルドー5大シャトーで最も革新的かつ安定しているシャトー・ラトゥールにフォーカスし、66年間に及ぶ熟成の変化をヴァーティカル(垂直)に楽しむ1日です。革新的と言えるのは、2011年にボルドー特有のプリムール市場から脱退し、2018年に1級シャトーで唯一オーガニック認証を取得しヴィオディナミに移行、さらに生物多様性の促進やマルチング(被膜栽培)など、実験的な取り組みも始めていること。安定とは、ジロンド川に近く霜や厳しい寒気から守られている優れたテロワールに起因し、オフヴィンテージでさえも常に質の高いワインを生み出していること。1815年の記述には「ラフィットは繊細で、ラトゥールは色が濃くてフルボディ、マルゴーはその中間で安定した品質だが時に硬い」と、200年以上前から現在と同じ評価をされていることからも、シャトーの本質が分かります。
さて本日のスタートはセカンド・ワインの2009年レ・フォールから。過去最高の出来で、普通のヴィンテージのラトゥールであれば明らかに凌駕する驚愕の仕上がり。それに続く2006年から約半世紀の時を遡ります。2006年は2005年に隠れた優れたヴィンテージで、2000年代で最も開いていて、柔らかくしなやかな中にも品格とおおらかさが感じられます。1996年は緻密で知的なワインが出来上がった年。高い純度のミネラルと酸味が一体化し、凄まじい集中力と透明感が際立った極めて完成度の高い作品です。それは極限まで磨き抜かれた芸術品とも言える傑作。1985年はラトゥールがなぜか不調だった80年代の作で、いつもならスケール感と凝縮感が高いレヴェルで融合するこのシャトーとしては、小ぶりで可愛らしい出来です。しかし、テロワールははっきり感じられ、バランスは絶妙、するする飲める美味しさも備わり、普段と違う側面が見え隠れする興味深いヴィンテージです。1975年は巷では良年と言われていますが、筋肉質でタンニンも豊富、骨格のある硬いワインができた年。しかしながらラトゥールは5大シャトーの中ではベストの出来栄えで、香りはすでに熟成香に溢れ、パワフルさと旨味が融合し、タンニンも甘く上質、偉大さも感じられます。そして本日のメイン、20世紀の100年間のなか、ボルドーで造られた最高のヴィンテージ1961年へと続きます。このとてつもないモンスターワインはボルドーマニアだけでなく、全てのワインファンに体験していただきたい究極の1本。マイケル・ブロードベントは5星評価の6星(他には1870年ラフィット、1945年ムートン、1947年シュヴァル・ブランなど数例)を与え、ロバート・パーカーも当然のように100点を献上しています。このあまりにも密度が高い夢のワインが本日のクライマックスです。全神経を集中し、五感を研ぎ澄まして体感してください。残るは1957年。1961年がまだまだ若々しいのに対し、完全に成熟し、絶頂期の高原状態に今もあります。この人間が創造した最も気高くも美しい液体でフィナーレをお迎えください。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしています。

~究極のネクターへ 50年の時を楽しむ~
【唯一無二!ドン・ペリニヨンの熟成マジック】

1998 Moet & Chandon Grand Vintage(Epernay)
1998モエ・シャンドン・グラン・ヴィンテージ(エペルネ)
2013 Dom Perignon(Epernay)
2013ドン・ペリニヨン(エペルネ)
2008 Dom Perignon(Epernay)
2008ドン・ペリニヨン(エペルネ)
1996 Dom Perignon(Epernay)
1996ドン・ペリニヨン(エペルネ)
1990 Dom Perignon(Epernay)
1990ドン・ペリニヨン(エペルネ)
1973 Dom Perignon(Epernay)
1973ドン・ペリニヨン(エペルネ)
シャンパーニュ地方のオーヴィレール修道院の修道僧、ドン・ピエール・ペリニヨン(1638-1715)の登場により、その歴史が始まったシャンパーニュ。フランスのブドウ栽培の北限にあるため、冬の寒さで発酵が止まり、春を迎え二時発酵が起こり、自然に炭酸ガスを含んだ泡立つワインが出来上がりました。当時樽で保存されていた泡立つワインを、ドン・ピエール・ペリニヨンは瓶詰めすることにより今のシャンパーニュの原形を生み出したのです。イギリスから丈夫な瓶を探し出し、スペイン製のコルクを調達し、黒ブドウから白い果汁を抽出し、さまざまな畑のブドウを巧みにブレンドするなど、質の高いワインの製造も同時に行いました。瓶をあけた瞬間に吹き出る泡、当時では、もちろん今でさえロマンを感じさせるシャンパーニュが、すぐにヨーロッパの宮廷でもてはやされたのは想像に難くありません。
さて、本日はドン・ペリニヨンの50年の熟成の時を巡るヴァーティカル(垂直)テイスティングをお楽しみいただきますが、まずはその弟分とも言うべき、四半世紀の時を経たグラン・ヴィンテージの1998年からスタートします。その後に続くドン・ペリニヨンは全て当たり年のラインナップでお届け致します。
トップは2013年。ブルゴーニュのハズレ年はシャンパーニュの当たり年、それをそのまま体感させてくれます。シャンパーニュは酸味とミネラルが肝で、その骨格を形成します。距離的に近いブルゴーニュの温暖な年は、シャンパーニュでは酸味が弱く輪郭の緩い年になってしまいます。この年はラグジュアリーさをも感じられる、しなやかで柔らかく完全な調和が生まれた年。続く2008年は近年最高のヴィンテージで、まだまだ若々しく新鮮さを保っていますが、熟成のニュアンスも出始めています。膨大なミネラルと切れ味抜群の酸味、それを支える豊かな果実味が渾然一体となる、完全無欠の液体です。1996年は2008年に近いタイプながら、さらに12年熟成したことにより、完成に近づいています。高い熟度と膨大な酸味、ミネラルの、内向的ですが恐ろしく集中している緻密なヴィンテージ。品格の高さ、美しさでは並ぶものがありません。1990年は退廃的な魅力を含んだヴィンテージで、有無を言わせぬ迫力と肉厚でジューシーなスケール感がとてつもない。内向的な1996年に対して、外交的で溢れんばかりの魅力を感じさせる偉大な年で、誰をも美味しいと感じさせるパーフェクト・ヴィンテージ。1973年は70年代最高の3つのヴィンテージの一角で、すでに発泡は弱いですが、豊かな滋味と旨味に溢れ、身体に染み渡ります。静謐でありながら雄弁、無駄なものを省いた洗練された美しさ。そこはシャンパーニュの行き着く所、終着点です。この熟成の魔法を知ってこそのシャンパーニュ・ラヴァー。二度とできないラインナップです。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしています。

~シャンボール・ミュジニー・コンプリート~
【優美で可憐な魅惑のシャンボール!】

2006 Chambolle Musigny(Vogue)
2006 シャンボール・ミュジニー(ヴォギュエ)
2006 Chambolle Musigny(G.Roumier)
2006 シャンボール・ミュジニー(ジョルジュ・ルーミエ)
2009 Chambolle Musigny Les Fousselottes(G.Pansiot)
2009 シャンボール・ミュジニー・レ・フスロット(ジャンテ・パンショ)
2007 Chambolle Musigny Les Baudes(G.Barthod)
2007 シャンボール・ミュジニー・レ・ボード(ジスレーヌ・バルトー)
2005 Chambolle Musigny Aux Beaux Bruns(D.Mortet)
2005 シャンボール・ミュジニー・オー・ボー・ブラン(ドニ・モルテ)
2000 Chambolle Musigny La Combe d`Orveaux Vieille Vignes (P.Milot))
2000 シャンボール・ミュジニー・ラ・コンブ・ドルヴォー・ヴィエーユ・ヴィーニュ(ペロ・ミノ)
2007 Chambolle Musigny Les Amoureuse(R.Groffier)
2007 シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ(ロベール・グロフィエ)
2006 Musigny(J.Drouhin)
2006 ミュジニー(ジョセフ・ドルーアン)
まずは、2006年の村名2種を、ヴォギュエとルーミエというシャンボールマニア垂涎の2大生産者で飲み比べ。この年は果実味豊かで現在飲み頃に入っている、ブルゴーニュらしい素晴らしいヴィンテージです。同時に飲み比べると、シャンボールの特徴と造り手の個性が浮き彫りになります。
続いてプルミエ・クリュが5つ並びます。「レ・フスロット」は、村の集落のすぐ下に位置する比較的肥沃な土壌で、できるワインもシャンボールらしい繊細さとボディの厚みのあるスタイル。ジャンテ・パンショはジュブレ村に3代続くドメーヌで、豊潤な2009年のヴィンテージの恩恵も受け、旨味ののったスケールの大きな味わい。
「レ・ボード」は現在この村を代表する生産者と言っても過言ではないジスレーヌ・バルトーの作で、9つのプルミエ・クリュの畑を有している、この村のスペシャリスト。ブルゴーニュ屈指の女性醸造家としても有名です。この畑はボンヌ・マールに向かい合う位置にあり、この村のワインとしては力強く厚みのあるタイプになります。
「オー・ボー・ブラン」は赤土の混ざった肥沃な土壌で、シャンボールらしい繊細さと豊かさを併せ持つ畑。生産者は2007年に亡くなった先代の故ドニ・モルテで、シャンボール村に唯一所有している畑です。そのゴージャスで重量感のある造りには熱狂的なファンが多数いて、当時はカルト的な人気を誇っていました。本日は2005年のビックヴィンテージをご用意しています。
「ラ・コンブ・ドルヴォー」はグラン・クリュのミュジニー、クロ・ヴージョ、エシェゾーに隣接したこの村きってのプルミエ・クリュ。標高の高さゆえ、ミネラリーで洗練された、シャンボールのイメージ通りのワインができます。畑の大半はプルミエ・クリュですが、一部はグラン・クリュと村名格に別れています。徹底的な選果と発酵前の低温浸漬というアンリ・ジャイエから忠実に引き継いだ技法で造られたこのワインは、23年間を経過し、充分な飲み頃に入っています。
「レ・ザムルーズ」はブルゴーニュ随一の人気の畑で、かつ最もグラン・クリュに近いと言われています。その価格はボンヌ・マール以上で、多くのドメーヌでは試飲順もボンヌ・マールの後に出てきます。畑はミュジニーの真下に広がり、斜面の傾斜が穏やかなため、ミュジニーより柔らかくしなやかで、究極のシャンボール的華やかな味わい。本日のワイン会のタイトル“優美で可憐な魅惑的”がそのまま表現されています。ロベール・グロフィエはこの畑最大の所有者であり、畑の位置も斜面上部の最良区画です。除梗はヴィンテージにより変え、発酵温度をギリギリまで高くするのがこのドメーヌの流儀。濃密で艶のある造りで、クラシックなスタイルの2007年産。
「ミュジニー」は数あるブルゴーニュのグラン・クリュの最高峰の一つで、その別格の煌めきは宝石に例えられます。歴史も古く、1110年にシトー派の修道僧が開墾したもの。巷でよく言われる“ビロードの手袋をした鋼の拳”という表現がありますが、これは並外れたミネラルと鋭利な刃物を思わせる酸味からきていると思います。そこに豊かな果実味と、極限まで昇華した魅惑的な香り、内面的な美しさ、輝きが一体化し、どこにもない唯一無二の魅力がブルゴーニュファンを虜にします。造り手はドメーヌとネゴスを幅広く展開するジョセフ・ドルーアン。ブルゴーニュ好きはどうしても小規模ドメーヌを最上としますが、この造り手は侮れません。近年のドルーアンの造るミュジニーの圧倒的な価格の値上がりをみても、その評価は証明されています。どこまでも華やかでしなやか、美しく品格に溢れ、芯の強さもある、ドルーアンはそのようなワインを造り上げています。ぜひご期待を!そしてお見逃しなく。スタッフ一同、皆様のご参加をお待ちしています。