レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。
〜ボルドー右岸編〜
偉大な村の至高のシャトー
定員12名様
1989 Chateau Angelus(St.Emilion)
1989 シャトー・アンジェラス(サンテミリオン)
1989 Chateau Ausone(St.Emilion)
1989 シャトー・オーゾンヌ(サンテミリオン)
1989 Chateau Le Pin(Pomerol)
1989 シャトー・ル・パン(ポムロール)
1961 Chateau Belair(St.Emilion)
1961 シャトー・べレール(サンテミリオン)
1947 Chateau La Croix de Gay(Pomerol)
1947 シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲ(ポムロール)
1947 Chateau La Conseillant(Pomerol)
1947 シャトー・ラ・コンセイヤント(ポムロール)
1939 Chateau Cheval Blanc(St.Emilion)
1939 シャトー・シュヴァル・ブラン(サンテミリオン)
年末ワイン会第2弾はボルドー右岸の至高のシャトーです。まずは1989年より質が向上し、一気にシュヴァル・ブランとオーゾンヌと同格にまで昇格したアンジェリュス、そこに右岸の最高峰オーゾンヌ、ル・パンという至高のシャトーの揃い踏みです。オーゾンヌとアンジェリュスはメルロとカベルネフランがほぼ50%ずつ、ル・パンはメルロ100%という品種構成で、厳格で精神的なオーゾンヌとデカダンスの極みル・パンにアンジェリュスがどう絡んでいくのか?ヴィンテージも1989年の水平という興味深い構図の取り合わせからスタートします。
続く1961年ベレールは、立地はオーゾンヌの隣でテロワールとしては最上、事実19世紀まではベレールが右岸最高の価格で取引されていました。ヴィンテージは20世紀の3本指に数えられる1961年。このシャトーの透徹された美しさ、ポテンシャルを再発見してください。
そして1945年にも比肩する右岸究極のヴィンテージ1947年のポムロールの2シャトーを飲み比べてしていただいきます。この年はマイケルブロードベントが5星に評価した右岸の最上年。ラ・クロワ・ド・ゲはパーカーの「ボルドー第4版」で、1947年がこのシャトー最上と取り上げられ、最上区画からマニア垂涎のラ・フルール・ド・ゲが造られていることでも知られています。対するラ・コンセイヤントはゴージャスで美しく官能的で、ボルドーで最もセクシーなワイン。この両者の1947年を一同に揃えて味わっていただく至福の飲み比べ。
そして最後に登場するのは第二次世界大戦が勃発した年に造られた1939年のシュヴァル・ブランです。66%がカベルネ・フランという極めて特殊な品種構成から、なぜこれほどの華やかさと深み、豊かな凝縮度と毛羽のような軽やかさ、ベルベットの質感と官能的な舌触り、際立った品格が生まれるのか、飲まなければ知り得ない不思議な解を見つけてください。ワインは歴史をも含めて飲むという一日です。
どうぞごゆるりとお楽しみください。スタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。
〜ブルゴーニュ編〜
偉大な村の至高の畑
定員13名様
2012 Echezeaux(D.R.C)
2012 エシェゾー(D R C)
2012 Musigny(J.F.Mugnier)
2012 ミュジニー(ジャック・フレデリック・ミュニレ)
1998 Romanee St. Vivant(l'Arlot)
1998 ロマネ・サン・ヴィヴァン(ラルロ)
1991La Tache(D.R.C)
1991 ラ・ターシュ(D R C)
1978 Bonne Mares(L.Jadot)
1978 ボンヌ・マール(ドメーヌ・ルイ・ジャド)
1971 Richebourg(B.Grivlet)
1971 リシュブール(ベルナール・グリブレ)
1959 Clos de Vougeot(A.Barolet)
1959 クロ・ド・ヴージョ(アーサー・バロレ)
1947 Chambertin(Vander Meulen)
1947 シャンベルタン(ヴァンダーミューレン)
年末ワイン会第1弾は恒例のブルゴーニュ至高のグランクリュ、今年は豪華にDRCから開幕です。
“エシェゾー”と“ミュジニー”の華やか対決は、ブルゴーニュワインの際立った美しさを表現する2つの畑、そして2012年はクリアで輪郭の際立った密度の高いヴィンテージ。造り手もDRCとミュジニーの最高峰J.F.ミュニエの揃い踏みです。続くラルロの“ロマネ・サン・ヴィヴァン”は、ドメーヌ・デュジャックのジャック・セイスの元で8年間修行したジャン・ピエール・ド・スメが造っていた、このドメーヌ最盛期のもの。昔のデュジャックを彷彿させる妖艶でセクシーな香りと舌触りに、この畑本来の厳格さが加わり最上のワインになっています。
1991年の“ラ・ターシュ”は収穫量の少なかったヴィンテージ。故に透明感に溢れしっかりフォーカスされたブルゴーニュらしさを感じる素晴らしい年。30年が経ちこの畑の真価を十二分に堪能できます。
そしてここからは20世紀を代表するヴィンテージが続きます。まずは1978年。スケールの大きさと寿命の長さで群を抜き、1950年代以前に匹敵する超弩級のモンスターヴィンテージです。ワインはルイ・ジャドのドメーヌ物“ボンヌ・マール”で。続く1971年は、今となっては超希少な幻のグリブレの“リシュブール”をご用意致しました。そして偉大な1959年の“クロ・ド・ヴージョ”は、ドクター・バロレ・コレクションのアルバート・バロレ存命の際に造られたワインで、父親アーサーの名前を冠したネゴシアン物。
最後の1947年は極めて暑い夏で、マイケル・ブロードベントが「葡萄の生育が素晴らしく、驚くほどリッチな年となった」と言っているグレートヴィンテージ。ヴァンダーミューレンはベルギーのネゴシアンで、当時多かった樽買いを自社瓶詰めした、今では珍しいコレクターアイテムです。造り手は不明ですが、当時最も力のあるネゴシアンの一つなので、間違いなくトップ生産者のもの。以前試飲した1923年のヴァンダーミューレン・ラベルのロマネ・コンティも素晴らしい熟成をした完全な状態でした。トリにふさわしい王様“シャンベルタン”で締めていただきます。
ブルゴーニュの奥深さを堪能できる一日。スタッフ一同皆様のご予約をお待ちしております。
〜綺羅星1級畑の華麗なる競演〜
目指せ!グランクリュ
定員13名様
2006 Puligny Montrachet Les Pucelles( Leflaive)
2006 ピュリニー・モンラッシェ・レ・ピュセル(ルフレーブ)
2010 Gevrey Chambertin Clos St. Jacques(A.Rousseau)
2010 ジュブレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック(アルマン・ルソー)
2006 Morey Saint Denis Clos de la Boussiere(G.Roumier)
2006 モレ・サン・ドニ・クロ・ド・ラ・ビュシエール(ジョルジュ・ルーミエ)*モノポール
2001 Chambolle Musigny Les Amoureuses( Vogue)
2001 シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ(ヴォギュエ)
1999 Vosne Romanee Aux Malconsorts(S.Cathiard)
1999 ヴォーヌ・ロマネ・オー・マルコンソール(シルヴァン・カティアール)
1990 Vosne Romanee Les Suchots(Lamarche)
1990 ヴォーヌ・ロマネ・レ・スショ(ラマルシュ)
1990 Pommard Les Rugien(Coursel)
1990 ポマール・リュジアン(クールセル)
1978 Nuits Saint Georges Les St Georges(R.Chevillon)
1978 ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・サン・ジョルジュ(ロベール・シュヴィヨン)
まずは白一点、ルフレーブの“ピュセル”からスタートします。乙女(ピュセル)が騎士(シュヴァリエ)に誘惑され私生児(バタール)を産み、皆に祝福(ビアンヴニュ)されたとの昔話。“バタール”に隣り合うこの畑からできるワインはこの上なく純粋で美しく、豊潤さも兼ね備えています。ルフレーブ最上の1級畑。続いてルソー虎の子の“クロ・サン・ジャック”が早々と登場です。聖ヤコブにちなんだ畑で巡礼地の中継地にもなっていたこのワインからは、思わず居住まいを正すほどの威厳が備わっています。ラヴァルの格付けでは“シャンベルタン”と“クロ・ド・ベーズ”に次いで3番目に位置付けられていました。南東の急斜面の畑からは豊かで涼しく透明感にあふれたワインが出来上がります。そしてルーミエ唯一のモノポールの“クロ・ド・ラ・ビュシエール”はシャンボール村に面していながらも、モレらしいスパイシーで肉厚なワインとなります。前半戦の締めはヴォギュエの“アムルーズ”で。グランクリュ“ミュジニー”の研ぎ澄まされた硬質さではなく、あくまでも華やかで純粋で親しみやすいチャーミングさが身上のワインです。この後は順次南下し、“マルコンソール”は“ラ・ターシュ”に隣接するこの村最上の1級畑。“クロ・サン・ジャック”“アムルーズ”“マルコンソール”が並み居る1級畑の最高峰です。造り手は世界中から今最も熱い視線が注がれ続けているカティアール。価格も高騰し過ぎている生産者の1999年。このワインを口にするだけでも本日の価値ありではないでしょうか?そして“リシュブール”“ロマネ・サン・ヴィヴァン”“エシェゾー”に3方を囲まれた“スショ”の1990年です。生産者はこの村のスペシャリスト、ラマルシュで。同じく1990年の“リュジアン”はコート・ド・ボーヌ最良の1級畑です。ポマールらしくない優雅さと気品、エレガンスを兼ね備えた唯一のワイン。最後を締めるのは1978年“レ・サン・ジョルジュ”。近年で1959年以前のスケールに比肩できる唯一のモンスターヴィンテージです。そしてグランクリュ昇格の1番手の畑。凝縮した果実味とミネラルからくる軽やかさを併せもつ、最上畑に共通する条件を軽々クリアしている素晴らしさ。生産者もこの村随一のシュヴィヨンで。
さて、皆様はどの1級畑がお気に入りでしょうか?ブルゴーニュの楽しさと広がりのある個性を堪能できる一日。スタッフ一同ご予約をお待ちしております。
〜芳香と官能の世界へのizanai〜
シラーVSシラーズ
定員13名様
2013 Grange(Penfolds)
2013 グランジ(ペンフォールド)
2013The Laird(Torbreck)
2013 ザ・リアード(トルブレック)
2006 Hill of Grace(Henschke)
2006 ヒル・オブ・グレース(ヘンシュケ)
2006 Syrah(Kusuda Wines)
2006 シラー(クスダ・ワインズ)
2006 Hermitage(J.L.Chave)
2006 エルミタージュ(ジャン・ルイ・シャーブ)
1999 Hermitage Le Pavillon( Chapoutie)
1999 エルミタージュ・ル・パヴィヨン(シャプティエ)
1986 Hermitage La Chapelle(P.Jaboulet Aine)
1999 エルミタージュ・ラ・シャペル(ポール・ジャブレ・エネ)
1988 Hermitage (J.L.Chave)
1988 エルミタージュ(ジャン・ルイ・シャーブ)
11月のシノワ銀座店ワイン会は、恒例の秋のローヌ&シラー特集です。秋が深まり様々な食材が美味しくなり、ジビエが出回り始める頃、一年に一度のシラー種を堪能していただく日です。今回は南半球のシラーズも交え、最高峰のエルミタージュと比較しながらその魅力を解き明かします。
まずは南半球最高峰の2ワイナリーから、近年最も乾燥し猛暑の2013年トルブレックとペンフォールズの凝縮した超濃厚世界をお楽しみ頂きます。“ザ・レアード”は樹齢60年超の古樹から造られた圧倒的に凝縮されたタイプのシラーズの到達点、対する伝説“グランジ”は複数の地区や畑のキュヴェをブレンドするマルチ・リージョン。2013年は100点満点を獲得したパーフェクトな出来、そして今年は誕生70周年の記念すべき年。シラーズ最高級のラグジュアリー対決です。
続いて2006年の3ワイナリーの飲み比べ。最初はヘンシュケから神の恵みの丘“ヒル・オブ・グレース”です。南半球で最もエレガントなこのシラーズは、樹齢は150年超、そしてさらに貴重なのはフィロキセラに侵されていない古樹から造られている所。フランスでもほぼ存在しないプレ・フィロキセラワインを味わう絶好の機会です。続いてシラーズとシラーの橋渡しを、ご存知ニュージーランドのクスダワイナリーの“シラー”で体感して頂きます。クスダのシラーは日本人という贔屓目で見るのではなく、世界中で造られるこの品種の中で最も知的でデリケート、かつ際立った美しさを備えています。そして2006年はシノワの貴重なコレクションの最後の1本。マニアの方はどうか見逃さないでください。続いてフランスからシャーブのエルミタージュです。まだまだ若々しく、素晴らしい出来ながらも広がりと奥行きはこれから。しかしその完成度は他を寄せ付けません。飲み頃になった完成型は1988年の出番までしばしお待ちを。
そして北ローヌ最高の当たり年1999年の2つのワインを、最も有名な2生産者で比較して頂きます。テロワールを重視しヴィオディナミを実践しているシャプティエの単一畑“ル・パヴィヨン”の、まるでシラーズを想わせる凝縮した果実味と樽風味、豊潤さは群を抜いています。対するジャブレの“ラ・シャペル”はジェラール・ジャブレが亡くなった直後で低迷している時期ですが、そのポテンシャルは流石のひと言。最後は熟成の頂点1988年のシャーブで締めていただきます。「エルミタージュはアサンブラージュのワインである」という信念のもと、6〜7区画を混ぜる事により複雑かつ完璧な味わいに仕上げています。その芳香の強さ,美しさは、品格はシラー種の行き着く終着点です。
当日はシラー種の持つ本能を刺激する官能的な香りと肉感的な味わいをご堪能ください。年に一度の素晴らしきシラー種の世界を…。スタッフ一同ご予約をお待ちしております。