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39th
第39回 2023. 7.01 Saturday 12:00-15:30

《季節は巡りヴァハンとの再会・紫陽花の映える仲夏に響くチャイコフスキーの「四季》〜ヴァハン・マルディロシアンによるピアノソロコンサート〜

今回のサロンコンサートは、3年ぶりにヴァハンさんがゲストとして登場です。
今年も多忙なスケジュールの合間を縫ってお気に入りのシノワでピアノソロの演奏を披露します。実は3年前に実現しなかった第37回コンサート、その時予定していたのが今回のプログラムの曲目チャイコフスキーの四季 作品37bisでした。bis=再び、もう一度、アンコールの意味ですが、偶然にもその作品番号と今回のコンサートが符合するので、敢えてチャイコフスキーのピアノの名曲、12ヶ月をピアノで描写した「四季・12の性格的描写 作品37bis」をプログラムに選びました。チャイコフ スキーといえば、ピアノコンチェルト第1番変ロ長調、 ヴァイオリン協奏曲、バレエ「白鳥の湖」、 交響曲第6番「悲愴」などで有名です。一方で優れたピアノソロの曲も作曲しています。代表的なものが今回演奏される「四季」ですが、それ以外にも2つの立派なピアノソナタも書いています。因みにピアノコンチェルトは第3番までありますが、皆さんはご存知でしたか?個人的には第2番 作品44が勇壮かつ濃密で、いかにもロシアの大地の香りがするので気に入っています。
さて話を 《四季》に戻しましょう。
12曲からなる作品37bis の曲集は、当時音楽サロンなどで人気のあった『ヌヴェリスト』という音楽月刊誌に毎月1曲ずつ掲載されたものが最終的に1876年に全曲がまとめられて《四季= Les Saisons》という題名で出版されたものです。チャイコフスキーは雑誌の編集者ニコライ・ベルナルトが選んだタイトルに基づいて1月から12月までを音楽的に描写し、更にベルナルドが選んだ詩が添えられています。その中からプーシキンによる1月によせた詩を紹介しておきます。

炉ばたで―1月
穏やかな 安らぎのひとすみを
うっすらくる包む夜の闇。暖炉の中では炎が消えゆき
燃えかすつきの消えたろうそく。
―プーシキン
チャイコフスキーがお気に入りの楽器であるピアノの為に書きあげたロシアの12ヶ月の音楽的描写、それは当時の四季折々の風景であり、同時に当時の生活の一コマでもあります。指揮者として チャイコフスキーの主要なオーケストラ曲の真髄を熟知しているヴァハンが、今回はピアニストしてサロンで演奏するのにピッタリのチャーミングな曲集《四季》をその卓越した音楽性で歌い上げます。7月初めの仲夏の午後のひと時、ヴァハン・マルディロシアンの演奏でチャイコフスキーの名曲がシノワのサロンを満たします、どうかお聴き逃しなく!!
オーガナイザー Itaru Haba

●会場/シノワ渋谷店
●日時/2023年7月1日(土曜日)12:00~15:30
●開場/11:30/コンサート 12:00~13:00 
●料理/コース料理、シャンパーニュ、ワイン2種付き 
●定員/40名様限定
●金額/24,800円(ワイン、食事代、消費税・サービス料込み)

※事前振り込みをお願いしております
※ご入金後のご返金、キャンセルにつきましては、誠に勝手ながら応じられませんので、ご了承下さいますようお願いいたします。

●お申し込み/シノワ渋谷 TEL 03-5457-2412
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artist ピアノ・指揮
Vahan Mardirossian profile

Vahan Mardirossian アルメニア・エレヴァン生まれ。幼少より非凡な音楽の才能を示し、若干15歳にしてアルメ二ア。ユースオーケストラの音楽監督を務めた。パリ音楽院でジャック・ルヴィエに学ぶ。
首席で卒業しヨーロッパ各 国、アメリカ、カナダ、ロシア、日本等各国でリサイタル活動を行う。ギトリス、ロストロポーヴィチ、 カプソン兄弟、ハンナ・チャン、オーギュスタン・デュメイ、諏訪内晶子等世界的な演奏家と共演を重ねてきた。現代音楽にも造詣が深く、エリ ック・タンギーよりピアノ・ソナタ第 2 番の献呈を受け、パリでの初演に際してル・モンド紙が「驚く べきピアニスト!」の見出しで半ページを割いてマルディロシアンを称賛した。2006 年にニューヨーク の指揮者セミナーに招かれクルト・マズアに学んで以来、指揮者としても非凡な才能を発揮。フランス 国立管弦楽団、プラハ放送交響楽団等ヨーロッパ各地の有名なオーケストラに客演を果たし好評を得た。2010年よりフランス、ノルマンディー地方のカーン市オーケストラの音楽監督・首席指揮者に就任し、当オーケストラで多彩な活動を展開した。また祖国アルメニアの国立室内楽団の音楽監督も務めている。ピアノ・ソロリサイタルや室内楽の演奏以外の活動として、各地の音楽コンクールの審査員、マスタークラスの開催など多忙を極める。日本へも故イヴリー・ギトリスとの共演のほか毎年のように来日し、指揮者としてもNHK交響楽団をはじめ多くのオーケストラと共演を重ねている。ここ数年は日本を代表するヴァイオリニスト、前橋汀子とピアニスト、指揮者としてサントリーホールを筆頭に各地で共演している。2019年より香港室内交響楽団の首席指揮者に就任、更に2020年よりOrchestre Royal de Chambre de Wallonie の音楽監督として更なる音楽活動の領域を広げている。現在までにリリースしたCDは10枚を超え、主なものは「シューベルト・ピアノ作品集」「ブラームス・ピアノ作品集」「ベートヴェン・ピアノ作品集」(ヴァデ・メクム)等。


program プログラム

ピアノソロ: Vahan Mardirossian
ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー(1840-1893)
作曲:《四季》12の性格的描写 作品37bis

1 : 1月 「炉端にて」イ長調
2 : 2月 「ロシアの謝肉祭」ニ長調
3 : 3月 「雲雀の歌」ト短調
4 : 4月 「雪割草」変ロ長調
5 : 5月 「5月の夜 白夜」ト長調
6 : 6月 「バルカロール=舟歌」ト短調
7 : 7月 「刈り入れの歌」変ホ長調
8 : 8月 「収穫」ロ短調
9 : 9月 「狩り」ト長調
10:10月 「秋の歌」ニ短調
11:11月 「トロイカに乗って」ホ長調
12:12月 「ノエル」変イ長調


menu 料理

現在未定